菜の花

@tatumito

Shortstory

目の前に咲いている黄色い菜の花。

昔からみている光景がみれるのは今日を除いてしばらくたつことだろう。 

「おーい早く行くぞ」

そう、この声ももうしばらく聞くことができなくなる。

この暖かな春の訪れを運んでくる香りと空気を感じることができるのももうないのかもしれないと思うと少し悲しくなる。

「なぁ、行くぞ卒業式サボるのはやべぇだろ」

と肩を叩かれた。

俺は適当に返事して先に歩く彼のとなりに急いで行く。

ここは俺にとってのふるさと。

俺はこの地を今日旅立つ。

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