第19話 長期的な目標と目先のやるべきこと
子供が成人するまでは生き延びようと決めた。それまではがむしゃらに頑張ろう、と。
それがおおよそ七年だった。つまり、この七年の計画を考えればよかった。
私は自分の頭があまり良くないことを自覚している。故に、ノートに必要事項を書き出したり、思考を整理するためにメモ書きをした。
このノートは『人生建て直し計画』とタイトルをつけ、リビングの机の上に置いた。
くだらないことから深刻な問題まで、思い付いたように書き込み、また見直した。
特に役に立ったのが、目先のやるべきことを書き出して、やったら線を引いていく、というもの。
そして一年単位で、どういう風になっているかの見通しを立てておくこと。
目先の目標ならば、「一人親の自立支援相談へ行く」とか。「猫部屋を移動する」や「梅シロップを作る」とかもあった。
対して、長期目標は「社会保険証を取得する」とか「資格をとる」とか「年収を◯◯にする」という、けっこう重要かつ時間がかかるものだった。
そして肝心なことは、目標は達成できなくとも、持ち越したり諦めたりして良い、月に一回の調整で変更していくと決めたことだった。
おかげでノートにはできなかったことも多々書かれている。それは優先順位から外れたもので、もしかしたらいつかできるかもしれない小さな事柄だけれど。それも記録できているのは私にとって良いことと思っている。
なにより。目標を達成した時には、どんなに小さなことでも(庭の草を片付けた等のやるべきことでも)自分を褒め称える言葉を書いた。
特に私は片付けや掃除が苦手なので、「よくやった!」とか「頑張った」とか。大きな事柄を達成した時(保険証を手にした時なんか)は、花丸を書いたりした。
目標を設定し、それを成し遂げた時、きちんと自分を褒めるようにしていた。そしてそれを積み重ねて、自分は頑張っている、よくやっている、と鼓舞してきた。
このやり方が万人に通用するとは思わないけれど、私と似たタイプの人には有効なやり方かもしれない。
小さな目標と大きな目標を書くこと、達成できたら褒め言葉を書くこと。
苦しい時期を乗り越える時に使った(現在でも使っている)ライフハックだったりする。
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