【大炎上!】昆虫食は広まるか廃れるか

エテルナ(旧おむすびころりん丸)

【大炎上!】昆虫食は広まるか廃れるか

昨今、昆虫食が話題となってます。

しかし実態は炎上であり、国民の評判は最悪です。


アレルギーに毒性に、理由は様々でしょうが、それらは程なく解決することでしょう。

キノコやカビや発酵食品を、恐る恐る食べてみた時代な訳じゃなし、最新の研究設備があれば、データとしての安全性を早い内に示せるはずです。

そんなことより最も大きな拒否感、その正体は――


気持ち悪い!


これに尽きるでしょう!

だって筆者も食いたくないもん!

普通に暮らしている分には生涯口にすることはないでしょう!


そんな、昆虫食に嫌悪を示す筆者ですが、だからといって昆虫食が廃れるとまでは思いません。

どころかこれから先、昆虫食は広まっていく一方かと予想します。


理由はニュースやネットに散々挙げられている通り、これから先の未来における、世界人口増加に伴う食料不足の解決策——


と、いうのは他の記事や論文でご覧ください。

この記事を見るよりよほど詳しく理由が述べられています。

またTwitterや陰謀論者の意見に耳を傾けるより、論文を見た方が正しい知識が深まるでしょう。

なので筆者が書きたいのは別の視点で、ちょっとした夢物語でもあります。

廃れないとするのは、今後間違いなく発展するしかない事業に昆虫食が関わるかもしれないから。その事業とは――


宇宙開発!


国や民間企業を問わず、世界中で開発競争が行われる宇宙空間。その重要性はますます増すばかりです。

現在先進的である事業の悉くが、宇宙開発と何らかの関わりがあります。

それはメタバースしかり核融合発電しかり量子コンピューターしかり……

加えて資源に移住に戦争に、我々の生活にも紐づきます。


まずは宇宙開発の今度の予定を見てみましょう。


・2025年

アルテミス3で再び人類が月に降り立つ。(めっちゃ楽しみ!)

・2025~2031年

パイオニアステーション、オービタル・リーフ、スター・ラボ、アクシオン・ステーションなどなど、各種宇宙ステーションの運用開始。

・2030年後半~2040年前半

火星の有人探査が実現。

・2050年

スペースXが火星に100万人住む都市を建設。

カーボンナノチューブを利用した宇宙エレベーターの完成。


もちろん希望的観測もありますが、2029年には人間同等の知識を持つAIが開発されるだろうとし、2045年には人間の数億倍の知能を持つAIの登場(シンギュラリティ)の可能性も示されています。

人間を遥かに超える知能が誕生したならば、むしろ計画は早まる可能性すらあるかもしれません。


AIの考えは人間には計り知れない、とはいえ今からやれるべきことは進めておく必要があります。

そして宇宙開発を進める上で外せない項目、それが食料です。


現時点では宇宙で食べるものは限られており、かつ味も悪いです。

最近は味もかなり改善されたようですが、とはいえ持ち込みの食料だけでは消費する一方です。

そして宇宙船は重量がとても大事で厳格であり、めいっぱい積み込むこともできません。長期間滞在するには、自給自足する必要があるのです。


アンディ・ウィアーの小説【火星の人】ではジャガイモを育てていましたが、畜産となると難易度は激増します。

それは宇宙船内に限らず、他の星々に住むようになっても、当面の間は牛・豚・鳥などの畜産農業はできないでしょう。

飼料も面積も育成環境も、課題は山積みです。

そんな中で昆虫は育てやすく高効率、場所を選ばずに生産できる為、現段階で考え得る理想的な食料です。


無論、未来になれば昆虫食を使わずとも、もっと効率的な食料生産方法が確立されるかもしれません。

しかし【かも】の領域は出ません。ならば先程申した通り、今は出来得ることを進めるしかないのです。

宇宙に進出できる機材は完璧だというのに、食料問題が停滞したままでは話になりません。


しかしここまでは、あくまで宇宙飛行士に限った話です。

関わる人だけで勝手に食べてろ、程度で済む話ですが、いずれは民間人が宇宙に旅行、居住するようになります。

そうなった時には昆虫食の選択肢が必要になるかもしれません。今の私たちは食べなくても問題ありません。しかし未来の人たちは、特に宇宙進出する人たちには必要になるかもしれないのです。


ではいざ宇宙に移住する時になり、そこからはじめて昆虫食を受け入れさせているようでは遅すぎます。

現時点で沸騰している嫌悪感問題が、その時になってから勃発するようでは遅すぎるのです。

昆虫食に慣れるまでには世代を超えた期間が必要で、そのウン十年という時間は開発スピードに比べると、永遠と思えるほどの極大な時間です。


ゆえに今から、昆虫食の選択肢を作りはじめることが必要なのでは?

最大の反発と嫌悪を、今この時代に先どっておく必要があるのでは?


なので今は思いっきり反発しましょう。

そして私たちの世代は宇宙に行くことなく、母なる地球でのほほんと生涯を終える運命でしょうから、好きなものだけ食べて、昆虫食など一切口にしなくて構いません。

ですが、いざ開発が進み。未来人が昆虫食という弊害だけで宇宙への道が閉ざされないように。

日本だけが地球に閉じ籠もることのないように。

昆虫食が日常に存在する世界、というものを段階的に作る動きが止まることはないのでは?


という未来予想記事でした。

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