煩い


心が締めつけられて

痛みを痛いと伝えられない

苦しくて、けどそれが妥当で

正しい振る舞いなのだと分かってる

分かっているのだけれど


大人だから、大人だから、大人だから、

我慢して、耐えて、口を噤んで

それなのに

こちらの気も知らないで

簡単に距離を詰めてこないで


舞い落ちてくる羽根のように

全ての物事は軽い

きっと、思っているよりも

ずっとずっと軽い

それを守るために強固な壁を張っている

しっかりと屋根を乗せて、窓を塞いで、鍵を掛けて


歌に乗せた思いを

誰にも届くことのない思いを

ひっとりと埋めて隠す


いつか、芽が出ることなど

ないと知っているのに

毎日水を与えて夢を見る


出るな、出るなと

心に嘘を吐きながら


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