第9話第2の悲劇の始まり。

「行きたくない。あんなとこ!!

まだ、死にたくない。」

「俺達も、まだ死にたくねぇよ、、、」


3人が口々と言い出した。

「でもさ、みんな。これが戦場だよ。

私たちさ、今まで頑張ってきたじゃん。」


私は励ますようにそういう。

「でも、、、、こんなの死ぬ為にある場所みたいなものよ。」

ミアは涙目で私な訴えてきた。


そんなこと言われても、、、。


「みんなは!なんで兵士になったの?

なんでそんな中途半端な決意、意思で兵士

になろうと思えたの?こんな初っ端からひるんだって、何も出来ない!!こうやってただただ辺りを見ても何も出来ない。

出来るとしたは死ぬことだけだよ!!」



私は思わず思ったことを声に出してしまった。


「中途半端なんかじゃない。私だって復讐したいよ!!けど、、、こんな酷いところだと思わなかった。」ミアはそういう。男子たちは黙ったままだ。


「いい加減にしてよ。いいよ。じゃあ

私1人で戦う。みんなはそこで待ってなよ。みんなで仲良く死ねば?

死ねばいいじゃん。復讐したいならそれなりの勇気だしなよ!!今までの努力はなんだったの?私たち頑張ってきたよね?そうだよね!!」


そうだ。3年間の間で、実技テスト中8割の生徒が死んだ。過酷な3年間。よく耐えてきた。

耐えてきた仲間だ。沢山の別れも知った。

苦しみも知った。死ぬことについても知った。死ねとか死にたいとか、そんなに軽々しく言ってはいけない言葉だと知った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る