第5話現在にいたる。

「れいな行くよ!!」

そう声をかけるのは、同じくあの戦争で家族を

殺されたミアだった。


「うん。ちょっと待って」

私の支度の遅さは昔から変わらない。

今日は訓練学校最後の日。


私たちの卒業式だ。


実際のところをいうと、ただの実技テスト。

この卒業式いう名の実技テストを終わることが出来なければ、私たちは一生兵士になれない。


「緊張するね〜」

ミアは穏やかな口調でそう喋った。


「そうだね。でも、どうせ受かるよ。」

そう。このテストで落ちる人は極わずか。


そうそう落ちる人なんて出ないのだ。

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