言葉にしなくても伝わるとか、言葉にするのは難しいからとか。誰かに伝えるべき言葉を、口に出さずに、そのままにしてしまうことがある。だけど、親しい仲、近しい仲こそ、お互いの言葉をもって分かり合えないといけない。主人公とその恋人は、そのことをとある深夜に悟れたようです。優しく淡々とした会話劇が温かい。そんな本作。