魔神録

@trollae

いわゆる、こう言う瞬間#1

執筆者の私は大変人格者であるために基本的な道徳心は併せ持っている自負がありまして、例えば電車に乗っており私が座っていますと。


で、ご高齢のご婦人御仁がやってきたら譲りましょう。だとか、横断歩道をずんぐりむっくりせっせこ歩いているご高齢のご婦人御仁がおったら荷物を持つ。だとか、そういうのは’’出来ている’’人なわけです。


しかしこの魔神録ではこのような自尊心承認欲満たしたいための本なんかではないので人格者の私でもそんなことを思うんだから全人類がたまたまある一瞬、たまたま魔が刺して、色々なことを思っても仕方がないだろうと、そう言うことが言いたいわけです。


例えばそう、冒頭の電車のくだりはまさにそうで、向こうが譲られることをさも当たり前のような態度で、デケェ態度でいらしたらこちらの思惑は『不遜で無礼だ。』だの、『早く生まれただけで何様なんだろうな』だの、『人間1周目なんだろうな』だのと思うわけです。

かくこの『早く生まれただけで何様なんだろうな』というお気持ちにおかれましては非常にジレンマしいといいますか、皆様が幼い頃から小耳に挟み続けてダブルチーズバーガーの肉の部分みたいになっているやれ年寄りは人生の先輩だの年寄りは労わるべきだのという表現とは真逆にある感情なわけです。


さて、この私は人格者そのものなわけですが私も同じ人の子なので労わるべき人におざなりにされれば魔神の一面のひとつやふたつやみっつはあり得ると、そういうわけです。

この小説ではこのような日常においてついては消えついては消えを繰り返す魔神の一面を書き連ねる魔神録を掲載していきます。

#1

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る