11.喧嘩してあげて

「謝らなきゃいけないこと……?」


なんのことだろう……?あの美結が……わがままで生意気で、自分が一番の美結が……まさか自分から謝りに来るなんて。


美結は『うん……』と一言相づちを置いた後、数秒だけ無言になった。そして、言いにくそうに『あのね?』と前置きを入れて、話し始めた。


『私…………前に、あの、メグのさ……SNSで使ってるイラスト投稿のアカウントを……たまたま見つけて……』


「!」


『それで…………その…………』


私は、スマホで電話を切らぬまま、慌ててSNSのアカウントを開いた。もちろん、基本はイラスト投稿のアカウントなんだけど、時々……美結の悪口も言っていた時があった。



【はあ……また電話かかってきた。マジでめんどくさい】



私は、その該当の呟きを見つけた時、身体から血の気がさあ……と引くのを感じた。イラストのアカウントがバレていた恥ずかしさと、とんでもないものを本人に見られてしまった恐怖だった。


「ごめん!こ、これは……あの……」


反射的にごめんと言ってしまった自分を、私は恥じた。だって……本心では面倒だと思っているのに、ここでごめんなんて……ずるいと思った。保身のための謝罪でしかない私の言葉が……とても嫌だった。


そんな私に…美結はこう言ってきた。


『メグ……今までごめんね。私…………ずっと……酷い子だった』


「え?」


『仲良しって思ってたけど、私……メグの気持ちを無視してて…………私……私…………』


美結の声が、どんどんと上ずっていく。込み上げる涙を何とか堪えているのが、声越しにも伝わる。


『メグ……あの、私の……今の写真……おくってもいい?』


「え?しゃ、写真……?」


どういうことか意図が分からなかったけど、承諾しないと話が進みそうになかったので、仕方なく「うん」と答えた。


美結はLimeの方に、一枚の写真を送ってきた。それは、鏡越しに取った彼女の後ろ姿の写真だった。


「…………………え?」


私は、その姿に思わず絶句した。美結の髪が……完全に、お坊さんみたいに剃られてた。あのお洒落に何よりも気を使って、坊主の男の子に「ダサいから近寄んな!」って笑ってたあの美結が……?


『あまり細かく言うと長くなっちゃうんだけど………私、ちょっと…………いじめ、られちゃって…………それで……この、髪………』


「…………………」


『学校も、今は行けてなくて……いつも家に………………』


……そんな……。


わ、私は美結から、学校で嫌なヤツがいるとは確かに聴いていた。何時間も聴かされたから、忘れるわけない。でもこんな、丸坊主にされたなんて一言も……。


……でも、そうか。美結なら言わないかも知れない。プライドの高いあの美結が、自分がいじめられてるなんて言いたくないと思う。それはなんか、私の中の彼女らしい行動な気がする。


そんな美結が……なぜ、今になって私にそんなことを……?


「美結………あの、なんで私に………このこと、教えたの……?あなた、絶対こういう弱みとか……見せたくないタイプなのに……」


『…………メグの、呟きにさ。私が……い、いつか痛い目見るって、いじめられないかなって、あったから………』


「…………………」


私は……呼吸が止まるような思いだった。今、自分の中にある感情が、一体どういうものなのかまるで検討がつかなかった。


なんの言葉さえも出てこなかった。咳払いひとつすら、自分の口から出る気配がなかった。


「…………………」


また反射的にごめんと言いかけたけど、口の中が乾いて言葉にならなかった。そもそも、本当にごめんでいいのかすら分からなかった。


痛い目みればいい。確かにあの時はそう思った。でも今現実に……それが起きていると分かると、私はもう、自分の言葉がどれほど軽率だったんだろうかと、責められずにはいられなかった。


『あ、あの……違うの!メグに……罪悪感を持ってほしいから、見せたんじゃないの。ただ私が……本当に酷い子だったんだって、メグに伝えたかっただけなの』


「…………………」


『私は……自分のやってきたことが自分に返ってきた。いじめ自体は理不尽なものだったけど……人のことを省みず、自分さえ良ければいいって……そんな生意気な生き方をしてたから、メグに……愛想をつかれちゃって。それが私、すごく…………身に染みて…………』


「…………………」


『だから……今ま、今まで……本当に……ごめんね…………』


……美結の鼻をすする音と、嗚咽する声がスマホ越しに聞こえた。私はどうしてもいたたまれなくなって……スマホを耳から少し遠ざけた。


『そ、それで…………もし、もしメグさえ良かったら………私、あの………お詫びがしたいの』


「お詫び……?」


『もし、良かったら…………そっちに、訪ねに行っても、いい?』


「…………………」


私はしばらく迷っていたが、ごくりと生唾を飲んだ後……「ううん、私がそっちに行く」と答えた。


だって不登校なのに、私の家まで来させるのは……心苦しくて仕方なかった。





……10日後の日曜日。私は、美結の家の前まで来ていた。


そこそこに大きな一軒家……。確かここは、再婚相手の親のおうちだったって聴いたことある。


(お詫び……何をするつもりなんだろう?)


今の美結の心境が全く読めずにいた私は、恐る恐るインターホンへと指を伸ばした。


ピンポーン


「はーい」


家の中から聴こえてきたのは、男性の声だった。そうか、確か義理の父か兄がいるんだっけ。


別の意味でも緊急してきた私は、思わず背筋をピンと伸ばした。


玄関をガチャリと開けて、中からひょいと若いお兄さんが出てきた。「どうぞあがって」と言って、私に笑いかけた。


「…………………」


…………そのお兄さんの顔を見た瞬間、驚きのあまり呆然とした。頭が全く機能せず、半ばパニック状態だった。


「あれ?君……もしかして……」


お兄さんの方も、私のことに気がついた。そう……この人……あの時の………


「あの時、キーホルダーを拾ってくれた……先輩」


「そうだやっぱり!なんだ、君が【メグちゃん】だったんだね」


世の中って狭いなあと言いながら、先輩は笑ってた。私ももちろん驚いたし、まさかそんなことがって思ったけど、同時に……その……先輩にメグちゃんって呼ばれたのが嬉しくて……ドキドキしちゃった。


「あの子の部屋は二階にあるんだ。どうぞこっちへ」


先輩……美結のお兄さんに連れられて、私は階段を上って、彼女の部屋の前まで来た。


お兄さんがノックして「メグちゃんが来てくれたよー」と告げると、中から「え!?もう!?ちょ、ちょっと待って!」と話す美結の声がした。


しばらくした後、「も、もう大丈夫」という風に聞こえたので、私は生唾を飲み……ドアノブに手をかけて、その扉を開いた。


「……メ、メグ……いらっしゃい」


「……美結」


後ろに手を組んで立つ彼女は、なんとも気恥ずかしそうな、罰の悪そうな、なんともいえない複雑な表情を浮かべていた。眉を八の字にひそめて、唇をきゅっと結んでいる。


「遠いところから、わざわざごめんね」


「いや、全然……」


私は、見れば見るほど、目の前にいる子が美結とは信じられなかった。髪の毛はもちろん、しおらしい態度に、物静かな言葉。私の知る美結と本当に真逆でしかない。


「あの…………お詫びってなんなの?」


「……これ、メグに」


美結は、後ろに組んでいた手を前に出した。その手には、そこそこ大きめな紙袋が握られていた。最初見た時は菓子折りとかなのかな?と思った。


その袋を受け取って、中を見てみた。「あっ」と、思いもかけずに声が出た。


それは、水彩絵の具だった。しかもこれはプロ用のもので、おそらく10000円近くはする。


「…………………」


「私……メグの絵に落書きしたり、カラオケで音痴って笑ったり、酷いこといっぱいしちゃった。こんなもので許してもらえるかは分からないけど……それでも、ちゃんと謝りたいと思ったの」


「…………………」


「本当に、今までごめんなさい。そして……もし良かったら、これからも友だちでいてほしい」


美結の真っ直ぐな眼に耐えられなくて、私は視線を下に落とした。


……確かに私は、美結に嫌なこといっぱいされた。時には本当に、友だちと言えど殴りたいと思うくらいに怒ってたこともある。でも私は、自分の気持ちを表に出すのが怖くて、いつもなあなあで返事をしてたし、あまりにもイライラが募る時はSNSで発散してた。だから……私も……


「……ごめん、ね」


気がつくと、私の口は言葉を発していた。


私も……私も美結のこと傷つけた。SNSに悪口を……しかも、いじめられたらいいのにって……。


「ごめんね、美結……。心ないこと、言っちゃって……」


「ううん!謝るのは私の方……!そう言われて当然のことしてきたんだし……」


「…………………」


当然……。当然って、ホントにそうだろうか?髪の毛をこんなにされるほど、美結のしたことは酷かっただろうか?


もちろん私も、されたことはすごく嫌だった。だけど、だからってこんな……不登校になるくらい追い込まれるなんて……。


いじめられて痛い目見ればいいって思ってた私が、彼女を心配する権利なんて少しもないけれど……。


「…………………」


「…………………」


お互いにうつむいちゃって、どうしようもなくなってた時、「二人とも」と、お兄さんの声が後ろから聞こえた。


振り返ると、お兄さんの手にはお盆があって、そこには二つのアイスのカップとスプーンが置かれてた。


「二つアイスを用意したけど、どうする?いらない?じゃあ俺食べてもいい?」


お兄さんがいきなりそんなことを言うので、ちょっとびっくりしたけど、美結がクスッと笑ったのを見て、私もなんだか頬が緩んだ。


お兄さんはニコッと笑って、美結へお盆を手渡した。そして、部屋の扉を閉めて出ていった。


「……メグ、アイス食べる?いらない?じゃあ二つとももらってもいい?」


「……もう、義理なのにそっくりな兄妹だね」


私の言葉に、美結はふふふと笑って返した。


私たちは床に座って、お盆も床に置き、アイスをそれぞれ手に持ってスプーンで食べ始めた。


「…………………」


「…………………」


「……あの、そのメグのアイス、なに味?私のはバニラなんだけど……」


「これ?えーと……チョコだよ」


「美味しい?」


「うん。……ちょっと食べてみる?」


「ううん!大丈夫」


「…………………」


「…………………」


「……そう言えば、お兄さんって名前なんていうの?」


「お兄ちゃん?明(あきら)っていうよ。明るいって字でアキラ」


「へえ……」


「ホントに良い名前だよね。私の人生も明るく照らしてくれたんだもの……」


「え?」


「あ!ううん!なんでもない!」


「そ、そう…………」


「う、うん」


「…………………」


「…………………」


奇妙な空気感だった。美結と一緒にいるその時間は、久々に会った友だちといる気恥ずかしさみたいなものでもあり、初めて会った人といる微妙な距離感みたいでもあった。



……アイスを食べ終わった後、私はすくっと立ち上がり、「そろそろ帰るね」と美結に告げた。


美結は黙って頷いた後、隣の部屋から自分の兄を呼んだ。


「お兄ちゃん、メグが帰るって」


「お、そうか」


そう言って明さんが部屋から出てきて、二人して私を玄関までお見送りしにきた。


「それじゃあ……絵の具、ありがとう」


「うん」


私が手を振ると、美結も小さく手を振り返した。


「またね……メグ」


「…………………」


…………私は、彼女の言葉に……一言も返せなかった。いろんな感情が渦巻いちゃって……なんか、上手く言えなかった。


このまま、私は美結と友だちでいていいのかな。私は美結に傷つけられたけど、私も美結を傷つけた。また会おうねって……そう言って、いいのかな。私は……あなたとまだ……友だちなのかな…………


「…………………」


美結もそれを察したのか、眉をひそめて、眼を伏せ……そのまま視線を地面に落とした。


その様子を観ていた明さんが、突然「お、そうだ美結」と言って、彼女に話しかけた。


「俺、卵買い忘れてたから、ちょっと買ってくるよ」


「そう?分かった」


「メグちゃんを少し送るついでに、その辺のスーパーでも行ってくる」


「うん、気をつけてね、お兄ちゃん」


美結がにっこりと、明さんの方を見て笑った。


その時、私はピンときた。


今までこんな経験したことなかったし、まさか自分がするなんて思いもよらなかったけど……これが女の勘ってやつなんだって、その時ハッキリと分かった。


だって、眼が……眼が明らかに違う。あんな眼をした美結、本当に初めて見た。あんなに優しくて、信じてるって感じの眼…………


(美結は、明さんのこと……)


「さて、行こうかメグちゃん」


明さんと一緒に、私は帰り道を歩いた。家の玄関前で、美結は私たちが去っていく背中を見つめていた。


……夕方の四時。やや日が落ちて影が伸びだす頃。私は……会いたかったあの先輩と一緒に、今並んで歩いてる。


ドキドキは、もちろんする。だけど……



【気をつけてね、お兄ちゃん】



あの時の美結の顔が……私の胸を締め付けてくる。


「メグちゃん」


ふいに、明さんに話しかけられた私は、緊急して「はい!」と無駄に大きな返事をしてしまった。


明さんの方へ顔を向けて、彼の横顔を見つめる。当の明さんは真っ直ぐ前を向いたまま、歩きながら言った。


「今日は、来てくれてありがとうね」


「…………いえ、そんな」


「メグちゃんの優しさに、きっと美結も救われたと思う」


「優しさ……って?」


「ん……いや、なんていうか、メグちゃんはさ、やろうと思えばここに来ないって選択肢もあったじゃない?連絡先をブロックしたい、もう一生会うことはないって言ってたのに、君は来てくれた。美結のことをまだ少なからず友だちとして思いやってくれてるんだろうなと、勝手に俺思ってさ」


「…………………」


「もちろん、これから美結と友だちとして接するかどうかは、メグちゃんの気持ち次第だ。仲直りしたってことで友だちを続けてくれてもいいし、これで関係をチャラにして、お互いに別々に生きる道を選んだっていい。でも少なくとも、美結に謝罪の機会を与えてくれたのは、メグちゃんの優しさだよ。だから、ありがとうね」


「…………そんなこと、ありません。私……私だって酷いことして……美結を……追い詰めて…………」


「…………………」


「ここへ来たのも……美結のことを想って来たというよりは……私の……罪悪感を払うためで……。美結のためじゃなくて、自分のためでしかなくて……」


「……それでもいいさ、来てくれたっていう事実さえあれば。それに、その罪悪感の根幹にあるのは……美結に悪いことをしてしまったって想う、美結への思いやりが出発点じゃないか。だから君は、やっぱり優しい子だよ」


「…………………」


……私は、思わずその場に立ち止まった。顔をうつむかせて……自分の足元を見る。明さんもそれに合わせて、その場に止まった。


「……どうして明さんは……そんなに優しいんですか……?」


「……俺が優しいわけじゃないよ。君が優しい子だってことを、言葉にしてるだけだから」


「…………………」


私は……眼を瞑った。そして……美結の顔をその目蓋の裏に想いながら……明さんへ言った。


「……美結は私のこと、友だちでいてくれるでしょうか?」


「そう想うからこそ、君に謝ったんだ。あの生意気で自分勝手で、高飛車お姫様だった美結が、君には謝りたいと思わされたってことだよ」


「…………………」


「美結も今は、自分のことを見つめ直して、成長しようとしてる。あの子も元々優しい子だったけど、これからはさらに……君のことを思いやりたいと想ってくれるはずだ」


「…………………」


私が明さんの方へ眼を向けると、彼は優しく微笑んでくれた。そして……「これは勝手な俺のワガママだけど」と言う言葉を枕に、明さんは私に言った。


「もし……メグちゃんが美結と友だちでいてくれるなら、ひとつだけ……頼みたいことがある」


「……頼み?」


「あの子と、喧嘩をしてあげてほしい」


「え?」


私は一瞬、聞き間違いかと思った。喧嘩をしてほしい?仲良く……とかじゃなくて?


「あ、喧嘩ってその、殴り合えとか、ギスギスしあえって意味じゃないよ?なんていうのか……うーん……」


「…………………」


「……本音をさ、話してあげてほしいんだ。これから付き合っていく中で、美結に対して嫌だなと思うことが出てきた時、隠さずに嫌だとハッキリ目の前で言ってあげてほしい。それで喧嘩になってもいい。いや……むしろお互いに本音を言い合って喧嘩になる方が、きっと……心が楽になると思うんだ。今回の件であの子が傷ついたのも、君と喧嘩すらできなかった悲しみもある気がしてさ」


「……!」


明さんは、私が……SNSに悪口を書いたことを、遠回しに叱ってるんだと、その時分かった。


「お互いにモヤモヤしたものを抱えたまま、距離感がだんだんと離れていくのは、穏便かも知れないし、そこまで仲良くない相手だったらそれで良いと思う。でも、本当に仲良くなりたい相手にそれをするのは……後々後悔することになるんじゃないかと思うんだ。自分の本音を伝えて、それで喧嘩になって、最悪仲違いしたとしても……自分に正直でいられたことに誇りを持てるし、何より相手に誠実だと思う」


「…………………」


「これからも美結と友だちでいてくれるなら、どうかあの子に……自分の気持ちを隠さず話してほしい。もちろん、喧嘩するっていうのは大変なことだ。気力もいるし勇気もいる。美結とそこまでして仲良くなりたくないと思うなら、それでもいい。だから、兄バカの勝手でワガママな要望として、頭の片隅にでも入れておいてくれたら御の字だよ」


「……本当に、美結のことが大切なんですね」


「え?い、いや~!ははは!まあ……へへ、そうだね」


明さんは照れ臭そうに……だけど、本当に嬉しそうにはにかんだ。


「…………………」


私と明さんは、また歩き始めた。しばらくの間、私たちの間に会話はなかった。


……そして、住宅街の十字路にさしかかった時、明さんは「ここを俺は左に曲がるよ」と言った。私はこのまま直進するとバス停があるので、そっちに行くつもりだった。


「それじゃあ、メグちゃん。今日はありがとう。なんかいろいろ、お説教的なこと言ってごめんよ」


「……いえ」


「じゃあ、またね」


「…………あの!明さん!」


手を振って去ろうとする彼を私は呼び止めた。明さんは「どうしたの?」と言ってきょとんとしている。


「私、早速……美結と喧嘩したいと思います」


「早速?」


「はい」


私は……高鳴る胸を抑えるために、その場で何回か深呼吸をした。そして、明さんの眼を真っ直ぐに見て言った。


「私、あなたが好きです」



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