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愛華さんのお家にお泊まりとなり、お母さんに電話で伝える。
それと、明日は学校なので朝早くに帰って準備するということも。
お母さんは特に心配することなく、むしろ大喜びだったので通話を終える。
その後、愛華さんと晩御飯の準備に。
昨日は私からお手伝いしたいとお願いしたけど。
今回は愛華さんが、むつき一緒にやろ!と誘ってくれて、私は喜んで愛華さんの誘いを受ける。
今日のメニューはハンバーグになり、相手の分の形作りに。
私はネコの形にして、愛華さんはハートマークにする。
なんだか愛華さんのハートマークがすごく大きかった気がするけど、たぶん私の気のせいだと思う。
それから、また主に愛華さんがやってくれて、完成すると記念撮影をして食べ始める。
愛華さんの特製デミグラスソースがとても美味しくて感動していると、大袈裟だよー!と笑っている愛華さん。
大袈裟じゃないよ!毎日食べたいくらい美味しい!と伝えると。
私の感動した思いが伝わったのか、照れながら喜んでくれた。
と、ここまでは昨日と似ていたのだけど。
ここからは違っていて…。
片付けを済ませた私達はリビングでくつろいでいた。
「あ、愛華さんって家事とか全部自分でやってるんだよね…?た、大変じゃない…?」
「んー。最初は大変だったけど、あたし家事とかするの好きみたい!」
「す、すごいなぁ…。わ、私きっと一人暮らししても自分で出来る自信ないかも…。」
「それじゃあ…その時は一緒に住んじゃう?あたしがむつきの分もやってあげるよ!」
「う、うん…!ひ、一人暮らししたくなったらお願いするね…!ちゃ、ちゃんとお手伝いはするから…!」
「えへへ!その時は一緒にがんばろっ!」
「が、がんばる…!あ、で、でもそれだと一人暮らしじゃないね…。」
「ほんとだね!それだと同居になっちゃうね!あたしはそれでいいけど!」
「わ、私もだよ…!」
そう返事をした私。
もしそんな日が来たら、今よりもっと楽しくなりそうな気がして嬉しくなっていると。
愛華さんも嬉しそうにしてくれて。
二人で笑い合いながら会話をしていると、時間は経っていき。
「さてと!それじゃあお風呂にしよっか!」
と、愛華さんが言ったので。
「う、うん…!あ、愛華さんが先で大丈夫だから…!」
私はそう話したのだけど…。
「んー?むつき何言ってるの?」
「え、え…?」
「むつき昨日言ってたよ?次に機会があったらご一緒するねって!それじゃあ行こっか!」
「え、えええええ…!」
まさか次の機会がこんなに早く来るとは思っていなかった私。
断るわけにもいかず。
恥ずかしいけど嫌なわけではないので。
昨日とは違い、私は愛華さんと一緒にお風呂に入ることになるのだった。
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