何故この小説はぐちゃぐちゃになったのか?

常闇の霊夜

どこがぐちゃぐちゃ?


「畜生!なんだこの作品!」


「はぁ。どうしたんですか先生」


「あぁお前か。いやなに、この小説を見てくれよ」


『そこに行った私は、それを行う為にこれを使った。これは先ほど手に入れたもので、彼から貰った物である。それを使うとこれは光だし、それは扉へと変化した』


「ぐっちゃぐちゃだろ!?」


「あー確かに。でもコレ前に代名詞があるんですよね?」


「それがなぁ……。その前の分がこれだ」


『石を貰った私は、そこに行けと言われた。そこに行けばそれを使って扉を作る事が出来、それを使いさえすればどうにかなるぞと言われた』


「……そこってどこなんですかね」


「そう!そこだ!この文章には『そこ』の指定が無い!そのせいで全然訳わからん感じになっている!」


「ちゃんと欲しいですよねぇ。指定するものくらいは」


「だが逆に書きすぎるととんでもないことになるぞ。お前例のコピペ知ってるか?」


「あぁ。あの小型肉食獣ハンターは大型肉食ハンターに飛びかかり、小型肉食ハンターは……のアレですか」


「そう、例のコピペだ。確かに代名詞があった方が見てる方は分かりやすい。だがだからと言って、全部説明口調で代名詞呼びをするとだな、死ぬほど目が滑る」


「ですよねぇ」


先生「後こういうのもぶっちゃけアウトではある。台本形式って奴だ」


助手「なんでダメなんでしたっけ?」


先生「そりゃお前、一々こんなのが前に付いてる小説とか、読みたくないだろ。そりゃ誰が喋ってるかは伝わるだろうが、目が滑るんだ。誰が喋ってるかは分かりやすいがな」


助手「成程……」


「こんな風に、一々、点を付けるのも、よろしくない」


「なんか、キモイですね」


「一々、区切ってるから、ムカつくんだと、思うぞ」


「大変なんですねぇ色々」


「そうだぞ?だがこうして書くことが一番大事だからな?ぐっちゃぐちゃになっても最後まで書く!コレが一番だ」


「成程……で、先生は?」


終了

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

何故この小説はぐちゃぐちゃになったのか? 常闇の霊夜 @kakinatireiya

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ