第1話

「よっと……ダンジョンクリアっと」

 

 僕が蟲毒之王を倒してから早いことで一か月。

 あれから僕はメイドさんとの戦闘訓練もそこそこにダンジョン巡りをメインとして活動していた。

 魔道具集めである。

 

「ステータス」

 

 今回のダンジョンで手に入れた吸魔のネックレスを身に着けた僕はステータス画面を表示する。

 

 ◆◆◆◆◆


 名前    牧ケ谷和人

 年齢    17歳

 魔力    10000

 スキル   運命に弄ばれる者 ステータス 殺意感知 

       空間支配 影の王

 装備    魔剣エクスカリバー:スキル『影の王』

                 攻撃力補正(大)

                 魔力量+1000

          獅子王の指輪:攻撃力補正(大)

                 敏捷性補正(中)

                 魔力量増加+1000

        天鳳のイヤリング:防御力補正(大)

                 器用度補正(中)

                 精神力補正(中)

       麒麟のアンクレット:攻撃力補正(中)

                 防御力補正(中)

                 俊敏性補正(大)

        吸魔のネックレス:魔力量増加+3000

                 防御力補正(中)


 攻撃力   B+2

 防御力   C+2

 俊敏性   D+1

 器用度   D

 精神力   B

 

 ◆◆◆◆◆

 

 僕が現在装備している魔道具の数は五つ。

 まだ装備限界量には達していない。

 くくく……僕はまだまだ強くなれるようだ。

 蟲毒之王をなんか知らないけど倒していた僕。

 あの時点で僕はかなり強かったのだが、多くの魔道具を使っている今の僕はもう最強クラスと言って良いのではないだろうか?

 

 ちなみに魔剣エクスカリバーは蟲毒之王を倒したダンジョンに再度行った際、見つけた剣だ。

 こいつは良い。頑丈だし、切れ味抜群だ。

 ……この剣以外に何の収穫も得られなかったのはかなり不満だけど。

 

「次はどこのダンジョン行こうかな?」

 

 ラインハルト公爵家からはちょっと離れたところのダンジョンに来ていた僕はラインハルト公爵家へと戻る道中で冒険者ギルドから買い取ったこの国のダンジョン一覧表を見ながら次はどこのダンジョンに行くかを考える。


「今の僕なら大体のダンジョンクリア出来ると思うんだよなぁ……魔道具としてはやっぱり杖系統欲しいよな。どのダンジョンで出てくれるかなぁ……ここなら?」

 

 ラインハルト公爵家へと向かう馬車に乗る僕はぶつぶつ独り言をつぶやきながら帰宅していった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る