レン君って名前の男が多くて、かわいくてエッチな女神様がかんちがい。あ、あ…!

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 「俺、死にます」新卒で入った会社に、遺書を、置いてきたら…!こんな日本は、ほぼほぼ、ファンタジー。SNSないたずらを、超えていけ!

 SNSで、勝つんだ!

 会社を吹き飛ばすほどの、俺らでありたい!

 「そして、女神様に会いたい!」

 やばい。

 エッチな気分に、なってきた!

 今日は、新卒入社後の、初めての給料日だっていうのに!

 午前中に、金を下ろしてきた。

 「今日は、金をもらえた素晴らしい日。会社には、いかない」

 俺って、やばくね?

 昨日の、退社するときを思い出す。

 「俺、死にます」

 会社のデスクに、遺書を、置いてきたんだよな。

 「いつ、気付かれるかなあ…?」

 1人暮らしの、アパートで。

 新卒な俺、ドキドキ。

 たくさんの世代から、愛されているしな。

 日本中の女の子たちが、俺らと結婚したいと思っているに違いない。

 でも、待て!

 ごめんよ、女の子たち!

 今の俺は、それどころじゃないんだ!

 俺が、遺書を書いたのは、初めてのことなんだよだ。

 「はじめてのおつかい」

 「はじめての給料日」

 「はじめての遺書」

 日本は、ファンタジーに、いっちゃっているよな?

 新卒で入った会社は、厳しすぎた。

 ああ…。

 早く、かわいい子にきてもらって、一緒に暮らさないとならないよな。

 ひひひ…。

 「俺、もういや。知らない人に怒られる生活には、疲れちゃいました。死にます」

 だれかが、そう書かれた封を見て、びっくりするだろう。

 「俺の遺書」

 驚くだろうなあ。

 ぼんやりと、アパートの天井を、見上げてみた。

 すると、まただ…。

 ドキドキ、してきた。

 「まずい!俺、また、エッチな気持ちになってきた!」

 天井に浮かんでいた幻のママが、話しかけてきた。

 「レレンちゃん?会社生活は、上手くいっているの?」

 仕方が、ない。

 「ごめん、ママ!もう、死にたいんだ!」

 俺は、夢いっぱいの不満を、打ち明けることにした。

 「会社の更衣室に盗撮カメラをしかけたのがばれて、怒られたこと」

 「会社の社外秘文書っていうのを、スマホで撮って、SNSで拡散したのがばれて、怒られたこと」

 「仕事中に、勝手にトイレにいって、怒られたこと」

 「昼休みに、飲食店にいった。会社の制服を着た俺入りのオモシロ動画をスマホで撮って、また、SNSで拡散してやった。それも、ばれて、怒られたこと」

 何で、怒られるんだ!

 友達には、「いいね」って、ほめられるのに!

 俺ら新卒は、ほめてもらって伸びるタイプなんで!

 その飲食店は、つぶれたぜ。

 俺ら新卒、強くね?





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