ママのヌード

ヤッキムン

ヌードの課題

土曜夜、友達の優奈ちゃんと散歩。工芸科の高1の同級生。


前からカップル歩いてきて

「次の写真の課題、母さんのヌードや」

兄ちゃんは姉ちゃんに言ってた。

写真の専門学校みたい。

「センス試される課題やん」

「ソファに寝てるとこ背中から撮るか」

そんなことをしゃべりながら、ボクたちの横を通り過ぎた。


「今のお兄ちゃん、母さんのヌードを撮るって言ってたな」

「学校の課題とか」

「ソファで背中から撮るのかな?」

「あやめっちなら、どうやって撮る?」

って優奈ちゃんに聞かれた。


「そやな、さすがに正面からは、よう撮らんわ」

「バックから?」

「そやろな。それかカーテンに裸でクルクル巻き付いてるところをチラッと撮るか、それくらいやで」

「面白そうやから、あやめっち、ママで撮ってみて~や!」

「えー?撮るのー?」

「うん!何事も練習やで」

「まあな。じゃあ撮ってみるわ」


家に戻ってボクの部屋で2人で寝た。

翌朝キッチンで優奈ちゃんと朝ごはんを食べてたら、ママも起きてきた。

「あっ!ママ」

「なに?」

「工芸科の課題でママのヌード撮らなあかんねん」

「えー?ママのヌード」

「うん!撮ってもええ?」

「ええで。今、撮るの?」

「そやな」

「じゃシャワー浴びてくるわ」

そう言って、お風呂場に行った。


「うわ!簡単にOKしたで」

って優奈ちゃんに言った。

「あはは、楽しみ」


しばらくして

「じゃ、どうやって撮るの?」

バスタオルを巻いて、お風呂場からあらわれた。

「カーテンにくるまってるとこ撮るわ」

ママはリビングのカーテンにくるまってバスタオルをハラリと落とした。


「ごめん。ほんまは工芸科の課題ではないねん」

なんだかママに悪くて。


「ええから撮ってみ!何事も練習やから」

優奈ちゃんの見守る中、1枚撮った。


「もっと撮っとき!ママ、グラビアやってたんやから」


ママは自分のヌードグラビアを見せてくれた。

「きゃあ、きれい」

優奈ちゃん感動!









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ママのヌード ヤッキムン @yakkimn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ