大胸筋ですが勇者が給与を払わないので退職してみた。

@Campus25

第1話

どうも紳士淑女の皆さんこんにちは筋肉です。


誰だよコイツ、と思った方がいると思うので自己紹介を、私は先程魔王を見事に倒した勇者の大胸筋のニキと申します。


聡明な魔王の部下の皆様ならもう感づいたでしょう「何で筋肉がひとりでにしゃべってるんだ?」とその理由は簡単です、そう退職して来たのです勇者の体から。


お、今「は?」という声が聞こえましたね、私を含む筋肉は初めは協力的でした、しかし1日18時間以上の過酷な訓練、戦闘を勇者は繰り返しました、その疲労を受けるのは我々筋肉です、さらに愚かにも勇者は十分な給料(プロテイン)を支払いませんでした、なので我々は魔王討伐を機に個々に新たな雇用主を探すことにしたんです。


え?「倒れてる勇者は大丈夫なのかって?」もう死ぬでしょうね、なんせ身体中の筋肉がなくなったてしまったのですから。もう心臓も動かせず呼吸もできないことでしょうご臨終ですね、これがれ俗に言う「ざまぁ」てやつですかね?


「これからどうするんだ?」良い質問するねぇ〜

おっと口調が乱れてしまいました失礼。

私は今後、今まで貯めてきた給料(プロテイン)を魔力に変える禁忌魔法を使い、本で読んだ「チキュウ」という別世界に行き「ぼでぃびるだぁ」というプロテイン払いのいい身体に就職しようと考えています。


それではお別れの時です、短い間ですが話を聞いてくださってありがとうございました。お別れの時です!禁忌魔術!「今こそ我がプロテインを糧に異界の扉を開きたまえ、パワー!」


——————


「ここがチキュウかやけに眩しいな?!ーーッ」


次の瞬間身体が真っ二つになった


「な、何が?」

身体からプロテインが抜けていく


「く、くそせっかく異世界に来たのにこんなところで、、、、、、、」


●●●

「あ!やべぇ手元が狂って大胸筋にキズがッ、マズい」


『おい!なに筋肉切ってんだ今すぐ何とかしろ!おい!、、








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