第25話 女の子2人、悔しみ
「ボーッとしてないでわんも戦ってよ!」
「あ、ごめんごめん」
つい夢中になってしまった。
まさかあのオドオドしていたメイがこれ程まで強くなっているとは…
いやもしかしたら出会った時既に強かったのか……?
どちらにしろこれは……頼もしい!
「ゾンビもだんだん減ってきた!ラストスパートかけるぞ!」
「了解!」
「分かりました!!」
俺と王子は剣で頭をぶった斬り、メイは拳で吹き飛ばす。
この3人に隙は無いように見えた。
それは難易度3を感じさせることもなく終わりを見せるには十分だった。
「『破壊(クラッシュ)』!これが最後の1匹ですね!」
「2人ともお疲れ様!」
今回は全員無傷て帰路に着いた。
強いて言えば俺が少し土で汚れている程度。
ゴブリンのクエストでの苦戦とは何だったのか、そう思うほど楽勝であった。
"ゾンビ襲来"難易度3
挑戦者«わん、王子、メイ»
-クリア-
~~~
「お疲れ様です!こちら報酬になります!」
報酬のGを受け取り、俺たちは経験値の確認を始めた。
ゴブリンの時より沢山のモンスターを倒した。
さらに難易度も1高い。
これはかなり期待できるだろう!
わん
Lv13
HP…16
攻撃力…7
防御力…6
魔力…0
知力…9
胆力…2
余り経験値…0
一気に3Lvも上がった。
この調子で行けば今日中に100Lv行けるのでは!?
「王子はどうだった?」
「私はね2Lv上がったね」
「そういえば王子は今何Lvなの?」
「私は今27Lvだね。100Lvにはまだまだかかるっぽい」
ゲ…俺より上じゃねぇか。
王子は弱くは無いけどそんなに強くないから俺より下か同じくらいかと思ってたのに。
なんか…悔しい……
「メイちゃんさ!ゾンビに殴りかかる時くらっしゅ…?って言ってたよね?あれってなんなの?魔法とは少し違う気がしたけど」
「あれはスキルって言うやつです!50Lvになったらその人に合ったスキルが貰えて…私の場合『破壊(クラッシュ)』って言うパンチの威力上昇と衝撃波が追加されるやつでしたね」
「へ〜そんなのもあるんだ。今度50Lvなった時また詳しく教えてね」
「分かりました!それまでこの3人一緒ですね!!」
あれ?思ったより2人険悪なムードじゃない。
さっきのは俺の思い違いだったか。
……ってか待って!!
メイ今50Lvになったらって言った!?
もしかしてメイも俺よりLv上なの!?
……え〜………
なんかテンション下がる…
「あのさ!私たちさっきの難易度3余裕だったじゃん?だったらもうこれも行けるんじゃない?」
王子は壁に掛かっている依頼の内の1つを指さした。
「…あれは……」
それは、俺が最初に手に取り王子に却下されたクエストだった。
"イクシードの守護神(キーパー)(ダンジョン)"難易度6
-開始?-
--続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます