令和12年

令和12年

令和12年4月1日より、私たちは完全管理社会の実現に向けて、動き出します。

その詳細というのが、胎児の出生と同時に、体内にマイクロチップを埋め込み、政府の管理ベースで個人情報を全て管理する事です。

搭載されているGPS機能により、その人の居る位置を特定出来る為、行方不明者の発見は容易になります。

それと付随し、犯罪者の逮捕も容易になる事でしょう。

そして病歴や投薬履歴などの記録もマイクロチップで管理出来る為、都度、個人に合った最適な医療が提供されます。

もちろん、免許証や保険証等のカードは必要無くなるので、紛失などの心配はなくなります。

そして一番重要なのが、資金管理の方法でしょう。

このマイクロチップで財産を貯える事が可能になる為、銀行制度は廃止されます。

仕事などで得た報酬は全て、マイクロチップへと反映され、買い物等の支払いの際も、マイクロチップを読み取る生体センサーで全て可能となります。

これで完全なキャッシュレス化が、ようやく実現されます。

問題があるとすれば、個人情報が政府に管理されているという嫌悪感だけでしょう。

それも大丈夫。

数年もすれば、それが当たり前になるのですから。