再会
勝利だギューちゃん
第1話
旅に出るのが好きだ。
行先も決めずに、風の向くまま気の向くまま、
あてのない旅が好きだ。
「さてと、行きますか」
その日も旅に出る。
僕は、同じ場所に旅をすることはない。
人生は限られている。
向こうへ逝く前に、少しでも多くの場所を訪れたい。
その願いがある。
「よし、今回はあそこにしよう」
駅で路線図を見て、行き場所を決める。
今回の場所は、内陸部。
他は知らない。
どんな場所なのかが、楽しみだ。
列車を乗り継ぎ、目的の駅に降り立つ。
「さてと、しばらく歩くか・・・」
知らない街を歩いてみたい。
どこか遠くへ行きたい。
有名な歌のもんくだな。
「疲れたな、少し休もう」
そう思い、近くの喫茶店にはいる。
こじゃれた店だ。
ドアを開けて、席に着く。
壁には、一枚の絵が飾れていた。
肖像画だ。
昔、僕が描いたものだな。
懐かしい・・・
程なくして、マスターがアイスティーを運んでくる。
「これで、間違いございませんでしたね」
「ええ。よくわかりましたね」
「そりゃ、覚えていますよ」
肖像画の人物が、そこにいた。
再会 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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