坂の上の本屋には常連客がいる

@ihcikuYoK

坂の上の本屋には常連客がいる

***


「ねーねー、佐々木さん。

 日曜に一緒にいた男の人って、佐々木さんの彼氏? お兄さん?」


「え……」

 私の肩を叩き、後ろから人懐こい笑顔で声を掛けて来たのは、爽やかなショートカットが眩しい女子バスケ部の塩澤さんである。席順があいうえお順のため彼女は私の後ろの席なのだが、せいぜい挨拶くらいのものでさほど話したことはなかった。

「たまたま見かけてさ。あの人って、本屋でアルバイトしてるお兄さんだよね?」

と、続いた言葉は私の脳へ届かなかった。

(零次さんと私って、一緒にいて付き合ってるように見えるの……?)

と喜びに打ち震えていたからである。

 どうなの? 彼氏? ん? と興味津々の顔で首を傾げられ、私の顔からは自然と笑みがこぼれた。

「……ううん、そういうのじゃないの。でも、お世話になっている人……」

そうなんだ、それでさ、とおもむろに手を合わせられた。


「紹介してくれない??」

 絶対イヤ。


「クラスの子って言ってくれたらそれでいいんだ、あとは自分で話すから。明日の放課後とか平気? 明日うちの部活休みなんだよね」

と言い募られ、頷いてもいないのに了承したと受け取られ、

「じゃ、私これから部活だからまたね! 明日ねー!」

と、大袈裟に手を振られた。快活に走り去る姿を、ただ黙って見送った。


 人のまばらになった教室の片隅で、飲み込み切れなかった溜め息が、深く重い音と共に口から出て行った。

 こういうとき、嫌だと言えない自分が本当に本当に嫌だ。

 というか自分でってなに、紹介ってなに、私とだってほとんど話したことないのに、なんで零次さんに紹介しないといけないの。

 嫌な言葉が駆け巡る。

 振り払おうとするが、どうしても次から次へと湧き出てしまう。

 本屋さんに行ってアルバイト中の零次さんに声掛けて「私のクラスメイトです」って、それ、いったいなんの紹介なの。


 そんな思考はすべて八つ当たりの産物で、これは断れなかった自分の意気地のなさを認めたくないだけだ。あと、素直に行動できる彼女みたいな明るい人が、心底羨ましくて仕方ないだけなのだ。

 紹介したって零次さんはきっと(へぇー。それがなに?)という顔をして「へぇー。どうも」と、やや愛想に欠けることを言うだけに決まっているのだ。


 でも、人間関係なんて片方に思惑があれば充分進むものだ。

 まかり間違って、ふたりが付き合うことになっちゃったらどうしよう……。


 どうしようもなにもない。付き合うことになったと言われたら、必死に作り笑いをして「おめでとう」を口にし、家に帰ってひとり泣くのだ。

 悔しくても悲しくても、そう口にしていいだけの行動を私はしていない。羨むことすらおこがましい話だった。そのくらいのことしかできない人間なのだ。

「私って……、私って本当に暗い……」

家に帰りつくなり、和室の座布団へ突っ伏してそう独り言を述べると、

「暗くないわよ、ちーちゃんは人よりちょっと慎重派で心配性なだけよ」

と、すべての言葉を前向きに変換する母が、座布団に顔を沈める私を鏡台の鏡越しに見て述べた。

 座布団カバーの肌触りを顔面に感じていると、口紅の蓋を閉める音がした。

「で、今日はどうしてそんなに落ち込んでるのー?」

お母さんに言ってみなさーい、と倒れ伏す私に寄ってきて、背中によりかかってきた。スナック仕事用の香水の香りがした。


 母は昼にはスーパーでパートをし、夜になるとスナックで働いている。

 昼と夜とで、毎度別人のようになる母を見かけた近所のおばさんが「娘置いて毎晩どこに行ってるんだかねー」と、陰で悪く言っているのを知っていた。

 母が綺麗だからなおのことやっかんでいるのかもしれないが、その美しさのほとんどは本人の努力によるものだ。「フッ、また美しくなってしまうわね!」と嘯きながら、本当はバス代の節約のため職場までウォーキングをし、「美女だって結局食べた物でできてんだからね!」と忙しいのに食事まで作り、「年相応になんてなってたまるもんですか! 私は永遠の18歳なのよ!!」と言いながら、家でも暇さえあればなにかしらの筋トレをしている。

 年齢のわりに若く見えるのは「化粧映えする顔と明るい表情、それと体形が崩れていないことと姿勢がいいこと!」と本人は言っていた。

 あんまり働きづめなので「私も高校出たら働こうかな……」と言ったら、母は笑って、

「なに言ってるのー、いまどき大学くらい出ておいた方がいいわよ! それに、キャンパスライフってなんか楽しそうじゃない!」

と、あっさり流されてしまった。

 なんとか真面目に話そうとしても「出世払いでいいわよー! いつか大富豪になって、プール付きの豪邸に住まわせてよね! お母さん、デッカいプードル飼いたいの!」などと言う。


 母は、私の進学費用のために夜も働いてくれているのだ。

 そんな苦労も知らずあれこれ言ってくる人は、たとえどこの誰だろうと嫌いだった。嫌いだったが、直接文句も言えない自分のことはもっと嫌いだった。

 離婚した父から、養育費はもらえていない。というより父から逃げるように引っ越してきたので、なにかしらで繋がりができて家を突き止められたら怖い、というのが本音である。

 父は気弱な人だった。気が弱くなにを言われても言い返せず、いつも貧乏くじを押し付けられて、困ったなと眉を下げて笑う人だった。

 私たちはそんな穏やかで優しい父が好きだったが、父自身は違ったのだと思う。

 なにか嫌なことがあると、父は酒に逃げるようになった。酒に逃げると気が大きくなるのか、決まって私や母に当たった。ひとしきり暴れると、そのうち回らぬ呂律で「どいつもこいつも馬鹿にしやがって、お前たちだって俺のこと馬鹿にしてるんだろう」と言い出し、また暴れるのだ。

 気づけば、父の口癖が「馬鹿にしやがって」になっていた。


 母の性格は明るく前向きで、発言もカラッとしていて小気味いい。

 そだが私は母に似ていない。いつも後ろ向きで、なんでもよくない方向に考える。クジ運もいい方じゃないし、面倒も押し付けられがちだ。

 きっと父に似ているのだと思う。気が弱いところも、内弁慶なところも。


 黙る私に、母が首をもたげた。

「どしたのちーちゃん、お母さんにも言えないこと? ……やだまさかエッチなことなの!? そんなの絶対聞くんだからね!!」

「~~違うよ、そんなわけないでしょ……っ!」

「なーんだ。よかった残念」

「それはどっちなの……」

 お酒は、一生飲まないと決めている。母に暴力を振るうくらいなら、死んだ方がマシだ。


「……零次さんに彼女が出来たら、どうしようって思ったの」

母は私の背を離れ、仰向けにひっくり返った。

「あっは! ないない! 杞憂に違いないわね!」

「なんで言い切れるの……、そんなのわからないじゃない」

「だって、ちょっとやそっとじゃできないわよ、本人にその気がないんだもの。それに、零次くんって悪い子じゃないけどあの子の恋人は本でしょう?」

正妻が本だから愛人ポジでもイケる子じゃないと無理ねー、と母は続けた。

「でもなんでまた急に、そんなこと気にしだしたの?」

「……今日、クラスの子に紹介してって言われて」

えー? 零次くんを? と母が素っ頓狂な声を上げた。

「まぁ……本棚見上げてるときは、零次くんもわりといい男に見えるもんねぇ」

聞き捨てならなかった。

「零次さんはいつも素敵だよ……!」

やだ盲目! と、おしりをぺチンと叩かれた。

 おしり叩くのやめてよ、と抗議の気持ちで蠢かせると、だって生きのいいのが落ちてるんだもの、とまた叩かれた。


「……紹介してくれたら、あとは自分で話すって言われたの。そんな自信のある子にグイグイこられたら、」

押し切られちゃうんじゃないかなぁ……と言いながら、目の奥がじわじわと熱を持って行くのを感じた。

「そーぉ? お母さんはそうは思わないけど」

「零次さんに彼女ができちゃったらどうしよう……」

「……あなた、零次くんが他にもバイトしてみようかなって言ってた時も、いまとまったく同じこと言ってたわよ。そこで素敵な彼女ができたらどうしようって」

結果は今の通りじゃない、零次くんはいつも楽しくおひとり様でしょ、と、どこか呆れた声を出され、大変不服だった。


「だって零次さんはあんなに優しいんだよ」

「人に興味ない子だからねー」

「それにあんなに素敵なんだもの」

「本棚見上げてるときはねー」

それだけじゃないもん……、と口から漏れた。

 零次さんは、本を読んでいる時も鯛焼きを食べている時もバイトしている時も、ひとりでいても母や本屋のおじさんといても、いつもなんだか楽しそうなところが素敵だ。

 大袈裟にはしゃいでいるところも知らないが、機嫌が悪くなったところを見たことがない。「なんか零次くんっておじいさんみたいねー、落ち着いてるっていうか枯れてるっていうか」と母が言った時もケロリとして、「悟りを開くのも時間の問題ですかね。お賽銭、用意しといてくださいね」と気を悪くすらしなかった。


「色んな人に零次さんの良さが知られるのも、時間の問題だと思うの」

「ん~……。……そうかしら?」

きっと絶対にそう、と確信を持って続けたが、母には苦笑いされただけだった。

 なぜ伝わらないのかわからない。これは切実な気持ちだった。

「零次さんの素敵なところは、色んな人にもっと知ってほしいの。

 でも私より零次さんのことをたくさん知ってる人ができたら嫌だし、零次さんのことを好きになる人がでてきたら嫌なの……」

んまー……! と母は驚嘆の声を漏らした。

「若いわぁ……! もう、眩しくてお母さんちーちゃんを直視できないわよ……!

 いいなーいいなーっ、お母さんにもその青さを頂戴! 吸って若返るから! 永遠の若さを手に入れるから!」

ちーちゃんはほんとに可愛いわね、と言われ、出かけた涙も引っ込んだ。

「真面目に言ってるのに……、すぐそうやって茶化すでしょ……」

私はまた座布団に突っ伏した。


 零次さんに嫌われたくない、あわよくば好かれたい。

 でも告白して断られて、いまの関係性が壊れるのは嫌だ。だけどこんな、世間話をする程度のただの顔見知りのまま、いつかどこかで彼女ができた一報を耳にする日が来るなんて耐えられない。

 我儘を言っているのはわかっている。

 なにもしてないのに、なにかを手に入れるなんて無理だ。失う覚悟もない人間に、なにかを掴むなんて無理なのだ。


「明日なんか来なければいいのに……!」

「あら刹那的」

そんなこと言ってないで晩御飯食べよ? と促され、私はのそりと起き上がった。乱れた髪を無意識に直す。


 こんな緊急事態でも、変わらずお腹の減る自分が本当に嫌だ。


***


 丸一日、憂鬱だった。

 放課後が来る前に学校が爆発しちゃえばいいのに(いっそ本屋が爆発すればと思ったが、それだと零次さんが悲しむし、本屋のおじさんだって怪我をするかもしれないので絶対に駄目)と思ったが、当然そんなことは起こるわけがないのだった。


 ちょっと待ってね、と言われ、世間話をしながら教室で時間を潰していたら、他クラスの子がおもむろに中へと入ってきた。なんでもない笑顔を浮かべ、ひょいと手を上げた。

「お待たせ~」

「遅いよ、佐々木さん待たせちゃったじゃん」

「ごめんごめん」

「……?」

塩澤さんに負けず劣らず、髪の短い女子生徒がふたりニコリと笑顔を向けて来た。

「いやいや初めましてー! 佐々木さん? だっけ」

「私この人知ってるー! 本屋さんにいるクールビューティーだ!」

「ごめんねうるさくて……」

どこか面倒くさそうな声で、塩澤さんは同じ部活の友達だと言った。

「ていうかやっぱ綺麗ー! 栞じゃ無理くない? 佐々木さん見慣れてる人なんてきっと理想高いよ?」

「ちょっとやめてよ、だからそんなつもりじゃないったら! すぐそういうこと言ってくるじゃん、ほんと面倒くさい!!」

と、じゃれ合った。

 どこかひどく冷めた思いで見つめていると、視線に気づいた塩澤さんは赤くなって俯いた。

「いや、あの、……私普段、あんまり本屋って行かなくってさ。でも来年うちらも受験でしょ? 参考書とか見たいんだけど、慣れてないしひとりだと心細いって話したら付いてきてくれるっていうから……」

そこまではよかったんだけど、ほんと馬鹿なノリでごめんね、と続いた。

 そう吐露した笑顔は美しかった。


 本屋へと向かいながら、わちゃわちゃと楽しげなその人たちをぼんやりと眺めていた。人となんてめったに一緒に帰らないので、なにを話せばいいのかよくわからなかった。今日だって、気を遣ってか時折振られる世間話に相槌を打つくらいだ。

「――あっ、うちらうるさいよね? 行くの本屋さんなんだもんね、着いたらうるさくしないから……」

と塩澤さんに恐縮して言われ、心がぐちゃぐちゃになる心地がした。

 クラスメイトの塩澤さんは、決して悪い人じゃない。

 TPOを弁えられて、明るくて、相談する相手がいて応援しについてきてくれる友達もいる、とても理想的な、いい人だった。こんな人になりたかった。

「今日もなんか、急なお願いしちゃってごめんね。どうしても行き慣れてないとこはちょっと尻込みしちゃってさー、……? 佐々木さん?」

「……私のほうこそごめんなさい。私……、私って本当に嫌な人だ……」

へぇ!? なにどうしたの?? と顔を上げられた。


 足が止まった。死んでしまいたかった。誠心誠意、頭を下げた。


「ごめんなさい……、やっぱり紹介はできません……」

「え」

鞄の柄を掴む手が震えた。

「塩澤さん、いい人なんだもの……。零次さんが好きになったら困る……」

え、えぇぇええ……? と口を押えられた。

「……佐々木さんは、本屋のお兄さんが好きなの?」

れーじさんって言うんだ? と言われ、私は頷いた。

「どうりで! 男子が本屋で見かける佐々木さん可愛いって言っててさ」

「恋する女子だったか……。そんなの無敵に決まってるじゃんね」

馬鹿だね男子も、こんなに好きな人がいる子にアタックとか無謀じゃん、と嘯いた。


 あれこれ好き勝手に話す二人を脇目に、塩澤さんが赤くなって手をはためかせた。

「ちょ、ちょっと待って! あのね佐々木さん、本当に、このふたりがおかしな話し方しちゃって、すごい誤解を生んだみたいなんだけど!」

「えっ? ごめん私ら? なんか変なこと言った? えっ??」

明らかに誤解を生む言い方したじゃん……! と塩澤さんは軽く睨みつけた。

「私、参考書を選ぶのにお店の人の力を借りたくてさ。でも普段本屋行かないから、どう聞いていいかもわかんなくて。仲良くなっておけばちょっとは訊きやすいかなって思って、それで」

顔が急速に熱を持つのを感じた。


 ひとりで、私は、勝手に妄想して勝手に暴走して勝手に、勝手に。


「……私の勘違い……?」

そうだねぇ、と頷かれ、思わず自分の顔を覆った。びっくりするくらい熱かった。

「やだー佐々木さんかわいー!」

「応援するからねー!」

ごめん、なんか悩ませちゃったみたいで……、と塩澤さんに背中をさすられた。

「まさか佐々木さんが、バイトのお兄さんのことを好きだったとは……」

「……忘れてほしい……」

あははっ、と軽やかに笑われた。

「無理だよぉー聞いちゃったもーん」

「衝撃的だったね、あんな意を決して言われるとは」

「あたしが男だったら抱きしめてるよ、もうイチコロだよさっさと告っちゃいな」

ほんとにねー、と両側から腕を組まれた。


 塩澤さんは後ろ前に歩きながら、挟まれた私を見てクスリと笑った。

「いやーでも佐々木さんって、すごい大人っぽい人なのかと思ったら、結構普通に私らと同じ高校生なんだね」

「……? 母にはいつまでも子供っぽいって言われるんだけど……」

「学校ではクールビューティーで通ってるじゃん」

……? 言われたことないけど……と口から漏れた。

 言われたことないけど、暗いやつだと思われていると思う。実際私は暗い。友達もロクにいない。

「あんまり無駄話も馬鹿話もしないしさ、部活もしてないし、放課後も誰とも遊ばないで帰っちゃうし」

「放課後は本屋さんに行きたいから……」

 部活なんてやっている暇はない。

 一分一秒だって惜しい。本当は、学校終わりだって走って本屋に向かいたいのを我慢して歩いて向かっている。私がトロトロと向かっている間にも零次さんは、あのちょっと格好悪いエプロンが気にならないくらい楽しそうにアルバイトに励んでいるに違いないのだ。


「あー、そっか! バイトのお兄さんに会いに通ってるんだ?」

臆面もなく言い当てられ、顔にまた熱が籠ってゆくのを感じた。俯いた私を見て、ポソリと言われた。

「やだもー……、あのお兄さんより先にあたしが恋に落ちるよ……」

「仕方ないよ……、反則じゃんこんなの。抱きしめてあげたいよ……」

「告ればいいよ……。いまの佐々木さん見て落ちない男はいないよ……」

頑張れ、大丈夫だから、と三人からガッツポーズを向けられ、私はまた顔を覆いかけ、


「――あれ、千鶴さん。おかえり」

「! あ……っあっ、ハイ、ただいま……」

 気づけば本屋の前にたどり着いていた。新婚さんみたい、と横からボソリと言われ飛び上がりそうになる。

 腕を振り払い、手で示した。

「あのっ、あの、零次さん、こちらクラスメイトの塩澤さんです……」

「? へぇー。どうも」

こんにちは、とふたりは愛想なく頭を下げあった。

「……で、こちらのふたりは塩澤さんの部活のお友達で付き添いの……」

言うなり、両側から体当たりされた。

「なんだよ佐々木さんたら! 私らだって友達でしょ!」

「水くさい水くさ~い! 恋バナまでした仲でしょうが~!」

再び腕を掴まれ直した私の姿を、零次さんが目を丸くして見ていた。


 恋バナとか言われてしまった、零次さんが好きだとバレたくない、でも他に好きな人がいるだなんて誤解されたら、それこそ絶対イヤだ。

 あれこれと思い至り慌てて口を開こうとすると、

「千鶴さんって、結構友達いたんだな。それも元気そうな」

いつもひとりで来てるからさ、なんか安心した、といつになく優しく微笑まれ、文字通り私が言葉を失っていると「フゥ~ッ、ウェーイッ」と、運動部の謎のノリで両側からまた体当たりの挟み打ちをされた。


Fin.

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