狂乱の舞台

「ああぁぁああぁぁぁぁーーっ!」


 霊樹の木刀を抜き、空間跳躍で一気に間合いを詰める。

 怒りとあせりと悲しみが入り混じった斬撃を無造作に、だけど渾身こんしんの力を込めて解き放つ。

 視認できない「何か」は、瞬時に懐へと飛び込んできた僕を一瞬で認識する。そして、ずぶり、とひがし魔術師まじゅつしの胸から凶器を抜く。そのまま、僕の斬撃を視えない凶器で防ぐのかと思いきや、防御の体勢を見せるどころか、本体で難なく受け止めた。


「くっ!」


 硬くなく、だけど柔らかくもなく。例えるなら、密度の濃い泥沼に剣を振り下ろしたときのような重い手応えが、左手に伝わってくる。

 次に、こちらが与えた衝撃がそのまま反射したような感覚と共に、霊樹の木刀が押し返された。


「其方の存在は、この場には相応しくない。立ち去れ!」


 僕に遅れること数瞬。

 神剣を抜いたアレクスさんが、残像も残さないほどの神速で突っ込んできた。


神族如しんぞくごとき。神術如き』


 ころころとのどを震わせて笑う、視認できない何か。ただし、声が耳に届いているわけじゃない。心に直接、視えない何かの意思が伝わってくる。


 視えない何かは、霊樹の斬撃のときとは違い、神剣には警戒を見せた。

 東の魔術師の背後から離れ、アレクスさんの突進と、続く刺突しとつを回避する。そしてそのまま、アレクスさんの言葉に従うように、出遅れたリステアやスラットン、トリス君やルーヴェントの横をすうっと移動して、洞穴ほらあなから立ち去った。


「ルーヴェント!」

「かしこまりましてございます!」


 逃げた視えない何かを追って、アレクスさんも洞穴を出る。主人に付き従うように、ルーヴェントも洞穴を後にした。


 不意打ちを受けた東の魔術師は、胸から凶器が抜かれると、真っ赤な大量の血を吐きながら、その場にくずれ落ちた。


「しっかりして!」


 僕は咄嗟とっさに、東の魔術師の腰に腕を回す。


 東の魔術師はとても細く、そして軽かった。


 僕の腕に支えられながらも、地面に倒れ込む東の魔術師。

 くまの毛皮は真っ赤に染まり、噴水ふんすいのように血が胸から噴き上がる。


「ああ、なんてことだ! 身を潜めていたんだ。僕たちがニーミアに乗って麓の村から逃げ出したときに、便乗していたんだ!」


 なんで、気づけなかったんだろう。

 ううん、気づけるはずがなかった。

 奴は、そういう存在なんだ。

 存在しているけど、認識できない。

 そこに居るはずなのに、視ることができない。

 それが、奴の特性。

 古代種の竜族であるニーミアでさえ、自分の背中に乗ってきた奴の存在に気づけなかったというのに、僕なんかが認識できるわけもない。


「エ、エルネア!」


 視えない何かが放った呪縛でもあったのだろうか。奴が洞穴から出て行くと、ようやく他のみんなにも動きが見られた。

 洞穴から飛び出していった三者を気にしながら、リステアたちが駆け寄ってくる。


「くそったれが!」


 スラットンが怒気をあらわに地団駄じだんだを踏んでくやしがる。


「今のは、いったい……?」


 僕の腕のなかで虫の息になった東の魔術師と洞穴の出口を交互に見ながら、トリス君が疑問を口にする。

 僕は、悔しさに歯を食いしばりながらも、視えない何かの正体を口にした。


「あれは、妖精魔王ようせいまおうクシャリラだよ」

「えっ!?」


 目を見開き、愕然きょうがくとするトリス君。


「最初から、僕たちはクシャリラのてのひらの上で踊らされていたんだ」


 麓の村で、黒装束の鬼たちと鬼将きしょうバルビアの襲撃を受けた。

 あの時点で既に、僕は魔王の存在を警戒していた。だというのに、まさか、こんな間近に潜んでいたことさえも見抜けなかっただなんて……


 僕たちと共に、クシャリラもニーミアの背中に乗って村を離れた。そして、東の魔術師が具現化させた大鷲おおわしを追尾し、この洞穴の存在を突き止めた。

 クシャリラは、その存在を隠し、僕たちや東の魔術師の行動の一部始終をすぐかたわらで見ていたんだ。


 クシャリラは言った。よい前座であったと。

 リステアの、必死のうったえ。東の魔術師による、遠隔呪術えんかくじゅじゅつ

 姿を隠し、密かに様子を観察していたクシャリラにとって、それは愉快ゆかい舞台劇ぶたいげきだっただろうね。


 そして、僕たちの喜劇きげきを観覧しながら、クシャリラは天上山脈に入った配下たちへと東の魔術師の住処すみかを知らせた。

 どういう手段なのかは未だに判然としないけど、それでも、各地に散らばった十万を超える魔族軍は、魔王の命令で一斉にこちらへと進路を変更し、進軍しだしたんだ。


 更に、クシャリラは気配と存在を消したまま、成り行きを静かに鑑賞し続けた。

 僕たちや東の魔術師が、これからどう動くのかを、面白可笑しく探りながら。

 そして、僕たちが最も気をたかぶらせた瞬間に、最も絶望的な状況を生み出した。

 東の魔術師の胸を凶器で貫くことによって。


「そんな……。そんなことって……」

「有り得るんだよ。それが、魔王という存在なんだ」


 その辺の上級魔族なんかとは、格も実力も天と地の差以上に違う。

 あの鬼将バルビアだって、魔王クシャリラと比べれば遥かに格下でしかない。


 そして、その魔王自らが東の魔術師の胸を貫き、僕たちの希望を握りつぶした。

 もう、この先には絶望という未来しか残されていない。トリス君は魔王の恐ろしさをたりにし、途方に暮れる。


「……それでもよ」


 怒りを爆発させながらも、無言で僕の推論を聞いていたスラットンが、静かに口を開く。


「やるしかねえだろう?」


 スラットンの内側から、怒りが無限に沸き起こる。

 クシャリラの存在に気づけなかった、自分の未熟さに対する怒り。

 クシャリラの凶行きょうこうを阻止できなかった、自分たちの力不足への怒り。

 東の魔術師を疑いながらも、結局は心の片隅で頼ってしまっていた、ご都合的な意識への怒り。

 魔族の、どこまでいっても卑劣ひれつな手口への怒り。

 他にも、いろんな怒りがふつふつと心の奥底から湧いてきて、心を燃やしていく。


 スラットンだけじゃない。

 全員が同じ怒りを心に燃え上がらせていた。


「絶望の闇だろうが、奈落ならくの底だろうが、関係ねえだろう。俺たちは、やるしかねえ。魔王だろうが女神だろうが、俺たちの道を邪魔するようなら、容赦はしねえ。全ての障害をぶっ壊して、前に進むしかねえんだよ。それが、今を生きる者、これからも人生を歩んでいく者の宿命なんだよ」


 スラットンは、僕の腕のなかで血を吐きながら弱々しくき込む東の魔術師を見下ろす。

 トリス君は、悲痛な表情で熊の毛皮の奥の、東の魔術師を覗き込む。


 骨と皮とすじしかないような、痩せ細った女性だった。

 若いのか歳をとっているのかさえ判別できないほどの痩身そうしん

 今や、大量の血を流してしまい、蒼白になった肌は、僕たちに死の間際まぎわを思わせた。


「魔王だ? 上等だぜ。ここで魔王を倒せば、勇者の名にはくが付くってもんだ。そうだろう、リステア?」

「ああ、そうだな」

「なんだ、聖剣復活の答えが自分から転がり込んできやがったぜ。魔王をぶっ殺した剣なら、伝説の聖剣と言えるだろう?」


 にやり、と悪者じみた笑みを浮かべて、相棒である勇者を見るスラットン。

 もう、彼に躊躇ためらいはない。

 相手が何者であろうともいさましく剣を抜き、戦う覚悟を決めた猛者もさの決意に満ちている。


「ちょっくら、行ってくるわ。魔王クシャリラの首を楽しみにしているんだな」


 そしてきびすを返すと、アレクスさんやルーヴェントを追うように走り去っていくスラットン。


「よっしゃあっ! くそ魔王を討伐できりゃあ、人族の力を示せるってもんすよね! みなぎってきたぜぇーっ!」


 トリス君も、黒い両手に魔剣と神剣を握りしめ、スラットンを追って駆け出す。


 なんとも勇ましい彼らの雄姿に、僕の口もとは自然とほころんだ。


「くそっ。俺も何かできれば……」


 そんな中、リステアだけが力なく両膝を地面に突いて座り込んだ。


 クリーシオがいないとはいえ、名剣を手にしたスラットン。

 喧嘩殺法けんかさっぽうで荒い戦い方をするけど、魔剣と神剣をたずさえたトリス君。

 それに、神族であるアレクスさんや、天族であるルーヴェント。

 彼らは、自分の意志を通せるだけの力や武器を所持している。

 だけど、勇者であるはずのリステアには、力はあっても手にすべき武器が欠けていた。


 アームアード王国を出立する前に、折れた聖剣の代わりとなる呪力剣を授けられたはずのリステア。

 だけど、その呪力剣でも、魔族を相手にすれば付け焼き刃にしかならないということは、先の戦闘で判明してしまっていた。

 ましてや、相手が魔王となると、呪力剣だろうが棒切れだろうが、同じ存在価値でしかない。


 自分の置かれた不甲斐ない状況に、リステアだけが途方とほうにくれていた。


 僕は、東の魔術師の血で濡れた手を、リステアの肩にえる。

 そして、言う。


「どんな時でも、適材適所だよ。僕が思うにさ。今は、リステアの出番じゃないってことなんだと思うよ?」


 どう言う意味だ、と弱気に首を傾げるリステアへ、僕は笑いかける。


「だって、リステアは勇者なんだもん。僕はね、一番美味しいところを持っていくのが勇者なんだと思うよ?」


 今は、まだ前座が終わったばかり。

 これから本幕が上がり、舞台が最高潮に達した時こそが、勇者リステアの出番なんだよ。

 そして、僕たちは華々はなばなしく登場するリステアを輝かせるための盛り上げ役であり、共演者なんだ。


「だから、今はまだリステアは英気を養っておく場面で、活躍の場面は脇役に譲っておかないとね。というわけで、僕も行ってくるよ」

「エルネア……」

「心配しないで。僕は悲劇は嫌いなんだ。だから、終幕ではみんなが笑っていられるように、舞台を整えてみせるよ。ああ、クシャリラや魔族といった悪役は笑ってないからね?」


 僕の冗談に、ははは、と力なく笑うリステア。

 だけど、自分にもきっと与えられた役目があるはずだと、瞳には炎が戻り始めていた。


「リステア、東の魔術師をお願いするよ」

「ああ、お前たちがうれいなく戦えるように、俺も俺の役を演じることにしよう」


 リステアと深く頷きあい、僕は洞穴の出口に視線を移す。

 天上山脈にも遅い日の出がようやく訪れ、外はまぶしく輝いていた。


「竜王エルネア・イース。勇者リステアと東の魔術師のために、助勢します!」


 魔族が天上山脈を越えてしまえば、その西に広がるという人族の文化圏は危険にさらされてしまう。

 彼の地で人々を導く巫女王みこおう様へか、それとも、世界の行く末を見守っている創造の女神様へか、もしくは、他の誰かへか。

 僕は、ここには居ない誰かへ宣言し、空間跳躍を発動させた。






 最初の跳躍で、洞穴の外へと飛び出す。

 銀世界が朝日を反射し、目に痛いほどの景色が広がる。

 だけど、美しい世界を乱すように、爆音や怒声どせいが響いていた。


「おらおらおらおらっ。中途半端な透明化なんて、俺様には通用しねえんだよっ!」

『魔族ごとき、蹴散らしてくれるわ!』


 断崖だんがいを下った先で、地竜のドゥラネルが容赦ようしゃなく竜術を放つ。スラットンはドゥラネルに騎乗し、視えない凶器を呪力剣でさばく。

 だけど、空間が揺らいでなんとか認識できる凶撃は目眩めくらましでしかなく、本命は完全に存在を消してスラットンの背後から忍び寄った。


「ぐっ」


 うめくスラットン。


「魔王のくせに、姑息こそくなんだよ!」


 間一髪。スラットンを救ったのは、トリス君だった。

 神剣と魔剣を滅茶苦茶に振るい、死角からの攻撃を弾くトリス君。

 視えないのなら、適当に剣を振り回して防ぐしかないだろう、というなんとも安直あんちょくな戦法だ。


 だけど、トリス君の手にした武器が安直さを堅実けんじつに昇格させていた。

 トリス君が神剣を振るうたびに、刃から白刃が生まれ、周囲に飛び散る。

 威力こそ弱いものの、四方八方に計画性もなく放たれる白刃が、存在感を示す。


 クシャリラは、彼らの眼前に存在している。だけど、なんとか認識できる攻撃や、全く存在を感知できない不意打ちは、横だろうが背後だろうが頭上だろうが、全方位からスラットンたちを襲う。

 だけど、そこに白刃が当たると、ぱんっと雪球が弾けるように白刃が霧散する。

 それが、クシャリラの攻撃を事前に察知する手掛かりとなっていた。


「エルネア殿」

「アレクスさん!」


 僕が洞穴から姿を現したことで、アレクスさんが一旦退いてきた。

 ほんの少しだけみんなより先行してくれたアレクスさん。

 僕はそのアレクスさんの姿を見て、息を呑む。


 短い時間だったにも関わらず、アレクスさんは既に満身創痍まんしんそういになっていた。

 見れば、ルーヴェントも雪の上に力なく翼を落とし、荒く息を吐きながら苦悶くもんしている。

 だけど、降参したわけじゃない。

 アレクスさんもルーヴェントも、まだ戦えると闘志を漲らせていた。


「やはり、魔王はあなどれぬようだ」

「うん、そうだね。でも、僕たちは絶対に負けないよ!」

「ああ、貴殿が言うのなら、間違いないな」


 言って、アレクスさんは口もとの血を拭うと、神剣を握り直す。


 全員で掛かれば、魔族の大軍勢がこちらへ到達する前に、結果を導き出せるはずだ。

 僕も内に秘めた竜宝玉を全力で解放し、アレスちゃんと融合する。そして、力強く霊樹の木刀を握り締めた。

 霊樹の木刀は僕たちの想いを受けて、元気な反応を示す。


 だけど、思い通りにいかないのが、この苦難の旅のさだめだ。


「私は言ったはずだ。此度こたびこそは、陛下と共にあると」

「なっ!」


 ぞわり、と銀色の雪景色のなかにも存在する樹の影がうごめく。

 僕たちが驚きを持って見つめる先で、気味悪く波打つ影から姿を現したのは、鬼将バルビアだった。


 さらに、それだけでは終わらない。

 岩の陰、断崖の影が不気味に胎動たいどうする。

 そして、つい先日体験したばかりの悪夢を再現するかのように、黒い鬼たちがわらわらと姿を現し始めた。


「おいおいおいおいっ! 雑魚ざこどもがわんさかと湧いてきやがったぜ!?」


 クシャリラと相対しながらも、周囲の状況を見逃さないのが、勇者の相棒である凄腕すごうでの剣士スラットンだ。


「うげっ。まじかよ? これ全部殺していいわけ?」


 トリス君は剣を振り回しながら、豪語ごうごする。


「まったくもう。勇者様の舞台を整える役目って、こんなに面倒なんだね?」


 ははは、と笑う僕。

 だけど、微塵も臆していない。

 僕も、みんなも。


「鬼将バルビアは、私にお任せを」

「それじゃあ、僕は魔王と相対しようかな?」


 舞台の主役を他に譲ったとしても、美味しい部分をちゃっかりといただくのが僕ってもんだよね。

 なにせ、強欲だからさ。


 誰よりも強い気配を放ち、妖精魔王クシャリラの近くへと空間跳躍で移動する僕。

 その後はゆっくりと、大胆不敵に歩いてクシャリラとの間合いを詰めていく。

 僕の存在に、クシャリラの意識がこちらへと向く。


『くくくっ。人族風情が、偉そうに』

「はははっ。魔王風情が、横柄おうへいに」


 僕の挑発に、ころころと喉を振るわせて笑うクシャリラ。

 でも、魔王の意識は完全に僕を捉えている。


 魔王の意識外に出たと悟ったドゥラネルとスラットンが、役目を僕に引き継いで目標を変更した。

 影から出現した黒装束の魔族たちに、ドゥラネルが猛然と突っ込んでいく。

 トリス君も、魔剣と神剣を握り締めて、勢いよく駆け出す。


「バルビア殿、お相手を願おうか」

「もう、名のある神族を何人殺したかも覚えていないが。よろしい、お相手いたそう」


 アレクスさんとバルビアが睨み合う。

 ルーヴェントは二人の邪魔をしないように、翼を羽ばたかせてスラットンたちの加勢へと加わった。


 僕はみんなの動きを確認しながら、さらにクシャリラとの間合いを詰めていく。

 空間跳躍で一気に懐へと飛び込んでも良いんだけど、一瞬で察知されるなら無駄に竜気を消費しちゃうだけだからね。それなら、ゆっくりと歩いて間合いを詰めた方がいい。

 それに、クシャリラの攻撃が全方位から距離も関係なく飛んでくるというのなら、神経質に間合いを測るのも無駄な努力だ。


「ねえ、僕のことを覚えている?」


 クシャリラとの距離を無造作に縮めながら、僕は聞いてみる。

 すると、クシャリラは意外にも僕の言葉に反応してきた。


『くくくっ。人族のことなんぞ、わらわが一々覚えているとでも?』

「そうなの? アームアード王国の王都で貴女の配下をいっぱい倒した僕を忘れるだなんて、薄情だね」


 あの当時の僕は、クシャリラにとって小者でしかなく、記憶に残るほどでもなかったんだろうね。

 まあ、それは仕方がない。

 でも、今回は心に深く刻み込んでやろう。


「魔族に、天上山脈を越えさせるわけにはいかない。だから、妖精魔王クシャリラ。貴女の野望を、西のこの地でも阻止してみせるよ!」


 僕の宣戦布告に、クシャリラは愉快そうに視認できない存在を揺らめかせて応えた。

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