空の嵐 地上の嵐

 白剣のずっしりとした重さを、今更ながらに感じる。だけどそれは重すぎず、僕の筋力と調和する感じで、しっくりと右手に馴染んでいた。

 巨人の魔王が魔力を注ぎ込んだ霊樹の宝玉が、白剣のつばで雷鳴する。青白い雷電らいでんが、白剣の刃をいろどっていた。


 左手の霊樹の木刀が、負けじと震える。

 耳に心地良い共振の響きを微かに鳴らしながら、存在を示す。鍔の三枚の葉っぱが元気に揺れて、つたがしなる。


「アレスさん」


 静かにつぶやくと、傍にアレスさんの存在を感じ取った。

 アレスさんは全身をまばゆい光の粒に変えて、僕の身体に溶け込んでいく。

 内側から、暖かい力が湧き上がってくる。

 長い戦いで消耗しきった僕やアレスさん。だから万全の力とはいかなかったけど、それでも最後のもうひとりには十分な力を受け取る。それを、全身にみなぎらせた。


「ザン、ありがとう」


 僕の言葉に、にやりと笑みを浮かべるザン。そして、無言で邪竜へと突進していった。


 僕は、両手の白剣と霊樹の木刀の存在感をもう一度確かめる。そして、オルタに向かい空間跳躍した。


 オルタは僕なんて歯牙しがにもかけていなかった。

 無理もない。攻撃が通用しない僕を相手にするくらいなら、他の者と相対するのが普通だ。

 でも、その油断がオルタの反応を鈍らせた。


 間合いに飛び込んだ僕は、気合いと共に白剣を振るう。

 白い残像と青白いいかづちの尾を引きながら、オルタの胴を撫で斬る。


 鮮血がほとばしった。

 ざっくりと黒い革鎧を裂き、内側の肉体まで白剣の刃が到達していた。


「ぐあああぁぁぁっっ!」


 オルタが始めて悲鳴をあげた。


 竜殺し属性のある白剣に斬り裂かれた傷は、他のものよりも回復が遅い。それでも端からゆっくりと再生していくけど、その間にオルタの体内から血を奪っていく。


「貴様っ!!」


 オルタはようやく、僕を危険な存在として認識した。


 背後から迫ったミストラルの一撃を、尻尾で受けるオルタ。尻尾は肉塊になり、弾け飛ぶ。竜の胴体めがけて放たれたウォルの剣を左手で鷲掴みにし、竜術を放とうとしたスレーニーに向かって、ウォルごと投げ飛ばす。

 そして他をかえりみず、右手の竜奉剣を僕に振り下ろした!


 真正面から、霊樹の木刀で竜奉剣を受け止める。

 霊樹の葉っぱが周囲に散り、蔦が竜奉剣とオルタの右腕に強く絡まった。


 オルタは力任せに右腕を引き抜こうとした。

 竜奉剣が黄金色に輝く。だけど、霊樹の葉っぱが竜奉剣の刀身や腕に巻き付き、オルタの竜気を奪っていく。

 オルタの竜気を吸った葉っぱはどす黒く変色すると、枯れ葉のように散った。


 白剣の鍔に埋め込まれた霊樹の宝玉が、上空の嵐から雷砲を導く。

 幾筋いくすじもの雷がみ重なり、オルタへと落ちる。

 雷轟らいごうの響きが竜峰の空と大地を震わせた。


 オルタは激しく痙攣けいれんし、全身から煙をあげる。

 だけど、蔦でオルタと繋がっている僕には、雷撃の余波は伝わらない。

 オルタが麻痺している間に、渾身こんしんの力を込めて右腕へと白剣を振り下ろす。

 オルタの腕を覆う黒い革鎧を抵抗なく裂き、肉を断ち斬る。少し硬い骨の感触でさえも、今の白剣の威力は止められない!

 真っ赤な血飛沫ちしぶきをあげて、オルタの右腕はひじから二つに両断された。


 霊樹の木刀を振るう。

 迫るオルタの左腕。その先の恐ろしい爪を弾く。そして、蔦は分断されたオルタの右腕と竜奉剣を引きがす。

 しなる蔦はそのまま勢いよく、オルタのてのひらから離れた竜奉剣を、双子王女様の方へと投げた。


 ユフィーリアが竜奉剣を回収する。


「返せっっ!!」


 鬼の形相で、麻痺から完全に解放されたオルタが双子王女様めがけて地を蹴る。


「おおっと、容易くねるんじゃねえよっ!」


 セスタリニースの巨大な両手斧が振り下ろされた。

 竜殺し属性のある白剣で両断された右腕は再生しきっていない。左腕で両手斧を受けようとするけど、あまりの威力に腕ごと潰され斬られた。

 それでも勢いが止まらないセスタリニースの一撃は、オルタを地表へと押し戻す。


 かろうじて、竜の胴体となった四肢ししを踏ん張らせ、体勢を整えようとするオルタ。そこへ、四方から攻撃の雨が降り注ぐ。


 ジュラとウォルの剣が前足を切断し、ヤクシオンとザンの蹴りが後ろ足を肉塊に変える。

 スレーニーの竜術が叩き込まれ、ヘオロナが投擲した槍は身体を貫通したあと地表に突き刺さり、オルタを地面に貼り付けた。

 ミストラルは竜の胴体に必殺の七連撃を叩き込む。爆発的な破壊音が響き、銀に近い金色の流星が竜の胴体と化した下半身を破壊し尽くす。


 だけど。

 それでもオルタは傷を再生させ、槍を砕いて前へと進む。


 なんて再生力なんだ!


 竜奉剣への執着なのか、暴走する竜宝玉の力なのか。それとも、オルタの底知れぬ憎悪と怒りがそうさせているのか。どんなに攻撃を加えても、見る間に回復していくオルタの傷。

 そして、猩猩の巣へ押し込もうとする僕たちの意思とは真逆の先へ、オルタは進もうとする。


 僕は残る全力を尽くし、竜剣舞を舞った。


 本来の威力を取り戻した白剣の威力は凄まじい。容易くオルタの黒い革鎧を斬り裂き、肉と骨を断つ。

 竜奉剣を失ったオルタには、竜殺しの一撃を防ぐ手立てはない。

 竜剣舞を舞うごとに、オルタは鮮血を撒き散らした。回復が遅れ、全身に深い傷を負っていくオルタ。


 霊樹の木刀も負けてはいない。

 負傷し続け、仰け反るオルタ。そこに叩き込まれる連撃。そうすれば、四肢で後退を耐えようとする巨大なオルタの身体を、後方へと押しやっていく。


 少しずつ、少しずつ。

 オルタを猩猩の巣へと押し戻していく。

 全力で竜剣舞を舞うと、竜脈からの回復も追いつかなくなる。

 消耗していく竜気。だけど、ここで出し惜しみなんてしていられない!

 最後の力を振り絞り、オルタを後方へと弾き飛ばしていく!


 ミストラルやみんなも、竜剣舞の合間から攻撃を加えて、オルタを攻め立てた。


「くそっくそっ! くそどもがあああぁぁぁぁっっっ!!」


 あとわずか。あと数歩の位置に煉獄の炎の壁が迫ったとき。

 オルタが血を撒き散らしながら、襲い掛かってきた。

 突き伸ばされた両腕を、白剣で両断する。それでも尚、体当たりのようにして迫るオルタ。

 霊樹の木刀を真下から振り上げ、胴を薙ぐ。

 今の霊樹の木刀は、意識すれば鋭い斬れ味を持つ。

 縦に斬り裂かれるオルタの胴。


 歯をむき出しにして。苦行の表情を浮かべながら、なぜかオルタが笑ったような気がした。


「……っ!?」


 オルタの体当たりは止まらなかった。


 正面で竜剣舞を舞っていた僕の身体に覆い被さるように、オルタの上半身が迫る。

 不気味に赤い、オルタの胴の中身が視界に広がった。


 回避しようとしたとき。

 オルタの血肉を突き破り、胸元から邪竜が現れた。

 オルタの歪な翼が、邪竜の召喚には必要になる。オルタは背中に翼を生やしたまま、邪竜を召喚したんだ!

 オルタの背中を喰い破り、邪竜が迫る。

 そして、僕の右肩口に牙を突き立てた。


 激痛で悲鳴をあげる。


「エルネアッ!」


 ミストラルが片手棍を手放し、邪竜の顎を僕から引きがそうとする。

 ザンたちは、オルタや邪竜に攻撃を加える。

 だけど、白剣以外の攻撃はすぐさま再生してしまう。そしてあろうことか、オルタの胸元と繋がった邪竜さえもが驚異的な再生力を見せた。


「人族風情が……」


 再生したオルタの両腕が、僕を掴む。

 僕は、右肩口から胸の辺りまで邪竜に大きく噛み付かれ、意識が飛びそうになる激痛に全身をむしばまれて抵抗できない。


 そしてオルタは、僕を捕まえたまま飛び上がった。

 邪竜を召喚し、すぐさま再生した翼を羽ばたかせ、太い四肢で跳躍して、空へと舞い上がる。


「しまった!」


 誰かが叫んだ。


 オルタと、噛み付かれ拘束された僕。そして、邪竜のあぎとを僕から剥がそうとしていたミストラルの足が地上から離れる。


「このままでは済まさんぞ! 貴様ら全員、地獄に叩き落としてやる!!」

「いいえ、貴方はここで終わりよ。わたしたちが必ず倒してみせるわ!」


 強い決意に満ちたミストラルの瞳。

 そして、力任せに邪竜の口をこじ開ける。

 僕は、牙が抜ける激痛に、全身の力と気力を奪われていく。

 ミストラルは邪竜の口に手を滑り込ませ、上顎ごと邪竜の顔を引き裂いた。


 断末魔をあげる邪竜。

 だけど、僕を拘束するオルタの腕は振り払えなかった。


 羽ばたくオルタの周囲に、闇色に光を吸収する無数の矢や槍が出現する。そして、僕を助けようとするミストラルに叩き込まれた。


 悲鳴をあげ、手を離すミストラル。そこに、オルタは尻尾の一撃を叩き込んだ!

 強い衝撃に、ミストラルは地表へと弾き飛ばされる。


「こ……このっ」


 僕は激痛に蝕まれつつも、なんとか意識を保ち、オルタの呪縛から逃れようともがく。

 だけど、痛みが全身を侵食していて、力が思うように入らない。

 気づけば、白剣と霊樹の木刀さえ手放してしまっていた。


「エルネアッ」


 ザンたちが遅れて空へと上がってきた。だけどオルタは竜術を放ち、ザンや竜王たちを退ける。

 消耗しきったこちら側と、未だに竜力が満ちるオルタ。

 豪雨のように降り注ぐ竜術の矢や槍を前に、ザンたちはオルタに近づけない。


「エルネア様を、返しなさいですわっ!」


 オルタの更に上空から、ライラの騎乗するレヴァリアが強襲をかけてきた。

 オルタは歪な翼を羽ばたかせ、回避しようとする。だけど、空の上でレヴァリアよりも器用に動ける者は存在しない。

 レヴァリアの鋭い爪が、狙い違わずオルタの胴を切り裂く。更に、恐ろしい膂力りょりょくで下半身から下を握りつぶし、引き千切った。


 オルタは、喉が裂けるような悲鳴をあげた。

 そして、僅かに腕の力が緩む。

 僕は激痛と戦いながら、必死にオルタの腕を振り払う。


「エルネア様っ」


 ライラがレヴァリアの背中の上から手を伸ばす。僕も目一杯、ライラに向かって手を伸ばした。


 だけど、そのとき。

 思いもしない事態が起きた。


 オルタが回避しようと動いた場所は、猩猩の縄張りの上。紅蓮の炎が渦を巻く、地獄の直上。

 そこに、レヴァリアが握り潰したオルタの下半身の肉片が落ちた。


 直後。


 これまで、すぐ傍で戦闘をしていても反応を示さなかった猩猩の巣に、変化が現れた。


 とぐろを巻く紅蓮の炎から、巨大な炎のさるの手が伸びて、こちらへと迫る!


 僕は恐怖に震えあがりながらも、辛うじて空間跳躍を発動させた。残り僅かな竜力と激痛により、ごく僅かな距離しか飛べない。

 猩猩の巣の上から緊急退避したレヴァリアには届かない。それでも、炎の手からは間一髪で逃げ切る。


「ぐあああぁぁぁっっ!!」


 だけど、オルタは違った。

 下半身を失い、空の上で均衡を崩していたオルタは、炎の猿の手に鷲掴みにされる。

 必死に抵抗をするオルタ。だけど、猿の手からオルタの全身に炎が回り、縄張りの奥へと引きずり込もうとする!


 オルタは悲鳴をあげながら、空間跳躍で逃げる僕を睨み据えた。


「おのれ……!」


 言葉ではない。オルタの憎しみに染まった心の声を拾った気がした。


「貴様も、いずれ竜人族どもに絶望する。必ず……」


 オルタは必死に歪な翼を羽ばたかせ、抵抗をみせる。だけど、炎の手はオルタを離さない。


「人族は所詮、数十年しか生きられん。貴様が老いていくなか、ミストラルは二十代の容姿を保ち続ける。貴様はそれに絶望するだろう……」


 およんで、オルタは何を言っているんだ。そう思うけど、意識をオルタから離せない。


「あの女は、貴様が老いて死んだあと、また新たな若い男と結ばれる……。貴様のことなど忘れてな!」


 オルタは、下劣げれつな笑みを僕に向けた。


「竜人族とは、そういう者だ。人族とは寿命が違う。貴様は、ミストラルとの老いの差に絶望するだろう……」


 オルタの最後の抵抗も、炎で形取られた猿の手の前では無意味だった。


 不愉快な思念しねんを残し、オルタは煉獄の炎のなかへ悲鳴と共に落ちていった。


 唖然あぜんとさえしない。オルタが残した思念のことも、今は考えられない。それどころか、底知れぬ恐怖に魂を砕かれそうになりながら、オルタが消えた猩猩の巣を見つめる。


「エルネア様っ!」


 再び接近してきたレヴァリアの背中から、ライラが叫ぶ。


 わかっている。

 わかっているけど、心が麻痺し、激痛で身体が言うことを聞かない!


 オルタを飲み込んだ地獄から、新たに猿の手が現れた。そして、迫る。

 空を落下していく、僕に向かって!


 固まった精神をどうにか奮い立たせ、必死になってもう一度、空間跳躍をする。

 だけど、僅かな距離しか稼げない。

 地獄の直上から離れきることができず、紅蓮に染まった猿の手が迫ってくる。

 一瞬で全てを燃やし尽くすような熱が近づき、肌を焼く。


「エルネア君を守るわ!」

「エルネア君を救うわ!」


 地上で、双子王女様が竜奉剣を構えた。

 身を寄せ合うユフィーリアとニーナ。重なり合う竜奉剣。


 水色の輝きに包まれた竜奉剣から、美しい竜が現れた。

 ユフィーリアの竜気を魂とし、ニーナがりあげた竜術の竜が、炎の猿の手を阻む。


 だけど、炎は止まらない。

 水色に輝く竜を蒸発させ、尚も伸びる魔手。


 必死に空間跳躍をするけど、一向に猩猩の巣の上から抜け出せない。

 紅蓮地獄のふちでは、レヴァリアとライラが待機をしている。

 あと少し。もう少しで届くのに、間に合わない……!


 空の上では、空間跳躍だけが移動手段。だけど、肝心の空間跳躍の飛距離が延びない。

 枯れ果てた竜力。それでも尚、諦めずに跳躍を繰り返す。

 肩と胸の激痛が、集中力を奪う。衰弱しながらも空間跳躍をするけど、景色が変わらない。


 炎の猿の手が、真後ろに迫る!


 ここで、諦めるわけにはいかない!!

 犠牲を嫌い、作戦を立案した僕自身が犠牲になる。そんな結末は望んでなんかいない!

 ライラとレヴァリアに手を伸ばし、必死に足掻あがく。


 だけどもう、僕には振り絞れる竜気も体力も残されていなかった。

 霞む視界。焼かれる肌。


 嫌だ。死にたくない!

 これから先も、みんなともっと楽しく過ごすんだ!

 こんなところでは終われない!!


 叫んだ。

 声にならない叫びだった。


 誰でも良い。だから、どうかお願い。


 助けて!


 僕の祈りは、女神様に届いただろうか。


 それはわからない。


 だけど。必死の想いは、みんなに届いていた。


「エルネア!」

「エルネア君!」

「エルネア様!」

「このおっ!」

「えいやあっ!」

「んにゃあっ!」

「だめだよっ!」

『くっ、貴様にはまだ借りを返してもらっていないのだぞ!』

『失わせないよっ!』

『エルネアを護ってぇっ!』


 ミストラルたちは、懐から取り出した霊樹の宝玉を投げた。

 七色に輝く宝玉。アシェルさんの加護が付与された、守護のお守り。


 これが、奇跡というものかもしれない。


 みんなの手から離れた霊樹の宝玉はどれひとつとして狙いを外さず、全く同時に、僕と炎の手の間に集まった。


 まばゆかがやく十個の宝玉。

 炎で形取られた猿の手が虹色の光に触れる。すると、一瞬で灰へと変わった。

 そして、暖かい風が僕を柔らかく押す。


 ふわりと空中を舞った僕は、限界まで伸ばしたライラの両腕に捕まった。


 レヴァリアは、ライラが僕を抱き寄せたことを確認すると、すぐさま猩猩の巣から離れた。


「エルネア様、いますぐ傷を癒しますわ」


 ライラは、所持していた小壺こつぼから鼻水万能薬をすくい、僕の傷口へと塗る。


 激痛が瞬く間にやわらぎ、僕は深く息をした。


「ありがとう、ライラ……」


 薄まっていく意識。


 だけど、これで終わりだろうか?


 猩猩を刺激してしまった。

 最悪な場合、今度は猩猩が暴れだす可能性もある。


 霞む視線で、業火の炎がとぐろを巻く猩猩の巣を見つめる。


 空と地上から、この場に居合わせた者たち全員が、固唾かたずを飲んで見つめていた。


「……なにも、起きないですわ」


 注意深く観察をするライラが、そう呟いた。

 その言葉に安堵した僕は、ライラのお胸様のなかへと大きく崩れ落ちた。

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