関係図の矢印は俺方向にしか向かってない!

鯵の閉まり

第1話

俺の周りにいる奴は変なんだよ!

みんな、俺にこう言うんだ「あなたのことぐちゃぐちゃにしたくてたまらない」と。


最初言われた時は、ん?と思ったさ。

「え?」って言っても再度「あなたのことぐちゃぐちゃにしたくてたまらない」と言われた。

いや、なんか女の人なんだけどデレとか誘惑とかならいいんだけどこの人真顔なんだよ?!

何考えてるか分かんないんだよ!。


あ、やばい幻想でナイフが見えてきた。この人凶器持ってるよ。怖いよ!。

「あなたのことぐちゃぐちゃにしていい?」

また言ってるよ!


「待ってください!」

後方から高い声が聞こえる。

耳に優しい声で鈴のようだ。

あぁ救世主がきた。後ろを振り返ると、仲良しな後輩が!


「先輩........ずっとぐちゃぐちゃのめちゃくちゃにしたかったんです!ぐちょぐちょにするのは私です!」


擬音語多すぎてわかんねぇよ!

俺は液体でも泥でもねぇよ!


もぅこいつら嫌い。訳わかんないもん。怖いもん。

後輩も絶対。。。

ナイフ持ってるよ!!あ、これも幻想だった。


「だめ、この子は私の。いや、この子の私?」


ナニイッテンデスカアナタ。


「違いますぅ〜先輩の私ですぅー」


私があなたを殺すからってこと?!


「ん?ねぇねぇなんの話してるの?私を放って。

ねぇ、なんで私を放ってるのかなぁ?教えてくれるよね?」


幼馴染がきやがった。

あんたは違うクラスだからこの村から出てけ!後輩もこの村から!


「私は幼馴染だから、私のよみんな残念だったわね」


えっへんとしてやがる。

手を胸の下で組んで、ドヤ顔している。

ごめん、俺は君のでもないし君のものになりたくない!。

確かに可愛いし、優しいところもあるかもしれないが.........この中で1番怖いんだよ。


幻想ではなく本当にナイフ持っていることもあるし。


「ちょっと待って!私のご主人様をいじめないで!」


もううるせえよ!ごちゃごちゃだよ!ぐちゃぐちゃだよ!






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

関係図の矢印は俺方向にしか向かってない! 鯵の閉まり @ajikou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ