第4話 判明
<1854年6月30日>
【根本うい】
約2週間かけて分かったのが、以下の通り。
【家】
・家の中は電気ガス水道といったライフラインが生きている。
・ネットはつながっているが、少しデザインが違うのか、違和感がある。
・携帯は家の中・外どちらもつながる。
・敷地から出て外から家を見ると、お寺か神社のように見える。
・掃除は不要。
・2週間の観察だけど、鳥や動物もうちには入ってこない。
なんか弾かれてるように見える。
・携帯もネットも検索はできるけど、こっちからの情報送信はErrorになる。
アドレス帳に入れていた知り合いにも不通になる。
【購入】
・購入品が増えると、携帯で通知してくれる
・購入は携帯かPCから選択可能。すでに買ったものは不要。
・携帯・PCで選択時は値段が表示される。
・キャンセル不可
・購入できるのは家の敷地内のみ
・購入すると残金が減る
・購入品は一度『収納』される
【売却】
・『収納』されているものから選択できる
・売却前に買取額は表示されない
・売却決定し、買取額が出て以降のキャンセルはできない
・売却したお金は残高に追加され、現実には還元されない
【収納】
・携帯の操作、発声は必要ない
・対象物と体が直接接触してなきゃダメ
・連続してれば収納できる
・動物は収納できない
・植物は収納できる
・モノ、範囲単独で収納したら出っ張り部分も収納される
・モノ×範囲で収納したら対象外は収納されない
・収納しても時間は同じように経過する
・携帯やPCに収納した物の一覧が出る
・範囲で収納したものは日時が表示される
・収納した単位・形状でしか取り出せない
・『家のモノ』は収納できる。
・『家自体』を収納して、他の場所で出すと、ライフラインが切れる。
・重さに関わらず、体積単位
・1M=1立方メートル
・1G=1000M
ごみを散らかして寝てしまったとき、ごみが収納されていたのは感動したな。
こんな使命がなきゃ、ズボラライフだったのに。
家を収納して取り出したときはライフラインが切れて大慌てだった。
家を元の場所に取り出したら復旧したけど、この2週間で最大のピンチだった。
結構検証したけど、正直まだわからない。
けど、整理して羅列すればわかった気になれる。
「よし!だいぶ分かった!…よね?
後はとりあえず啓蒙活動!」
そう、それが一番の関門…。
2週間かけて、みっちり調べ上げたのは事実だ。
ただ、それを口実に現地の人と接触してこなかったのは、
『人見知り』だから。
「時代も違うし、ちゃんと話できるかなぁ…。」
就職して販売員になって大分改善したとは言え、
先輩の後ろでウロチョロするのが関の山。
『もっと自信持ちな!素材はいいんだからっ!』
っと叱咤されてるうちにデパートが閉店してしまい…。
森が開けていくのに反比例して、気分がふさぎ込む。
「って、ダメダメ!人の命がかかってるんだから!」
気を取り直して、両手で頬を叩いて気合いを入れる。
遠目に見て開けた農家の様だ。
女性が近くにいればいいんだけど…、
そもそも人がまばらすぎる。
うじうじする自分に喝を入れて、一人の男性に声をかけることを決意する。
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