第3話 鬼神
『お』
なんか幻聴が聞こえて来た
『おい』
だんだんはっきり聞こえて来たな
『おい小僧!』
うるさいと思って目を開ける
「うわっ!」
目の前にはもの凄く大きい鬼が立っていた
『起きたか小僧』
周りを見るが真っ白で何も見えない、死んだのか?鬼も目の前にいるしまさか地獄!でも地獄にしては何もないな!一応鬼に聞いてみるか
「ここはどこだ?」
『ここは小僧とワシの精神世界じゃ』
何だよ精神世界って!
「おい!何で俺はここにいるんだ!」
『それは小僧が一番知っているだろ』
まさか
「鬼の素質」
俺の言葉を聞いて鬼はニコッと不気味な笑みを浮かべた
『正解じゃ小僧』
何が…正解じゃ小僧…だよ!
『鬼の素質は』
サラッと話し始めやがった
『聞いているのか?』
「あっ!はい」
『鬼の素質はあくまで素質じゃ鬼にならない者はなれない小僧は運がいいあの小童の子孫じゃからな』
小童?子孫?何のことを言ってんだ?
『小僧は稀に見る天才じゃ』
天才!鬼に言われても嬉しいもんだな
『我が最期の置き土産を受け取るに相応しい器じゃ』
言ってる意味がわからん
『おっ体が透けてきよったそろそろ時間じゃ』
確かに俺の体を透けてきた
『我が名は大嶽丸、森羅万象を操りし鬼神じゃ久しぶりに喋れて嬉しかったわい我が置き土産受け取るがいい』
すると俺の体が光だした
「ちょっと待っ」
そこで目の前が真っ暗になった
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イテッそういや模擬戦中に意識を失ったんだ
それより土埃がスッゴイ
『勝者』
おいおいまだ負けてないぞ
「ちょっと待ったー!!」
ふぅ危なかった
何だ全員が俺を見てビックリしてるぞ
そりゃそうかなんせ鬼の素質が覚醒したからな
「おい!」
血相変えて佐藤先生が走ってきた
「あっ佐藤先生どうしたんですか」
「大門なんだよな」
変なこと言ってるなもしや覚醒したと分かって感激してるのか
「そりゃそうですよ、なに変なこと言ってるんですか」
「なら見てみろ」
そう言って佐藤先生は手のひらサイズの鏡を見せてきたそこには
「何じゃこりゃー!!!」
そこにはツノの生えた赤黒い肌の鬼がいた
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