第12話 第二回 女神さまの、ひ・と・り・ご・と★ミ
白い世界。
白いゲーミングチェアに座り、麗しき美貌の女神が座するところの世界。
女神の前の中空には、複数の景色を映した画面が浮いている。
それを近くに寄せたり、指で弾いたり、滑らせたりしている。
「女性の支援者は、うまくやっているようね。」
「うんうん、順調ね。」
「男性の支援者はダメね。5人以外は返還だし、うち2人はTS希望で今は女性側だし。」
「まずは、勇者の親友くん。」
「どうやら、勇者に取って代わろうとしたのね。」
「あらあら、冒険で瀕死。ぷぷっ。」
「あっ、ぷちっとされた。」
「もうー、勇者にトラウマ与えないでよねw」
「しょうがないわね。」
「勇者の住む地域の、魔物の脅威度を少し下げましょう。」
「あと、地域の幸福度を少し上昇っと。勇者のメンタルケアは大切ね。」
「つぎは、悪役公爵令嬢の庭師くんね。」
「むっ、うまくいってるの!?」
「…まずくない。」
「まさか。悪役公爵令嬢の幼馴染になったので、令嬢の断罪を避ける為に庭師の僕がいないと駄目になるほど甘く溺愛します。を狙っているの!」
「………。」
「たしか、悪役公爵令嬢の取り巻きポジションの娘がいたわね。」
「彼女が合流するまで、この地域の幸福度を下げておきましょ。」
「少し様子見ね。」
「最後に、亡命する王子の弟くん。」
「あらっ、子豚ちゃん痩せてる。」
「がんばっている、という事でいいのかしら?」
「もう、やだあw、おさるさんなの、おさるさんなのね。」
「もう少し真面目にやってほしいわね。」
「じゃ、この地域の幸福度を少し下げて、魔物の脅威度は上げてっと。」
「ついでに、災害確率も上げちゃおうっかな。」
「うふふっ。」
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