第10話 とうとう来るものが来た


 どうも、帝国第二王子のセッカード・ア・ネクスード、転生して1年経ちました。

11歳です。


11歳になったらすぐに、精通が来ました。

性衝動すごいね。若いってすごいわ。

もうね。穴があったら突っ込みたい。サルっす。


見通しが甘かった。

精神年齢31歳にもなろうとしているから、大丈夫と思ってました。

紳士として、自己発散で抑えられるとね。

あー、優良なおかずが必要でーす。俺のPCの隠しフォルダーが必要でーす。


 周りには、俺に従うべくいる麗しいメイド達。

そのほとんどが美系や可愛い系なのに、逆らうことができない状況。

そして、どんな不祥事でも、もみ消せる王子としての権力。


すでに、強姦に近い暴力をおかしても懲罰らしきものがない。

離宮に移されたが、逆に好都合。

しかもメイド服。ダメだよメイド服。あーメイド服。



 離宮のチーフメイドに、ぶっちゃけに行きました。


「セッカード様、このような所に…御呼び頂ければ、私がお伺い致しますものを」

「俺用のメイドを用意しろ。」

精通があり、すでに夢精した。………すでに、知っていたようだ。


 このままだと、見境なくメイド達を襲う事になる。

それでは、メイド達も困るだろう。

しかも下手に妊娠などしようものなら、いろいろと面倒なことになる。

貴族子女とかいると継承権関連とか、隠蔽のために処分とか。とか。


「ふん、お前たちの様な下賤の者には、過ぎた役どころであろうがな。」

傲慢に命令する。


 本番はしない。

手や口などで性処理をする担当のメイドを、数人付けるよう説明する。

あくまでも、俺本位な、立場を利用したゲスな命令である。

了承のできるメイドがいれば王子専用のメイドにする。

行為の秘密を守れるのであれば、追加の給金を王子の小遣いから付け足す。


被害が見境なくなるよりはと、限定にとどめられる人身御供の提案。

チーフメイドは、ふうーと長く息をつく。


「それでは、口の堅い若いメイドに打診してみましょう。」

給金が上がるなら、了承する者がいるかもしれないと。


「何歳だ。」

離宮にいるメイドだと、最低が13歳になるそうだ。幼すぎるわ。

女性の適齢期が若く、よくある異世界モノの20歳で行き遅れってヤツのようだ。


「上は何歳になる。」

「私より、年上の者はおりません。」

「何歳だ。」


「………26歳になります。」

チーフメイド、若いじゃん。

背が高くて、モデル体型で金髪で黒目。胸も十分あるし、なんで行き遅れてる。


「ならば、チーフメイド含め了承する者を見繕え。明日の朝から処理をさせろ。」

「…えっ…」


 用は終わりと、さっさと自室に戻る。

あー、もう、チーフメイドに欲情しちゃったよ。いたたたっ。

無理矢理に性処理させられるなんて、かなり傲慢で非道な命令ができたな。

よしよし。


 翌朝、チーフメイド含め3人のメイドが挨拶に来た。

フフッ、さあーて勝負と行こうか。メイド如きに負けるわけにはいかんでしょ。



負けられない戦いがあるんだ。


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