ライトノベル風物語1
@AlSKTm
第1話
目を覚ますと、そこは暗闇の中。草むらの中だった。
「何処だ。ここは・・・・?」
俺はこの状況を理解できずにいた。
何処に居るのか。ではなく、
何故ここに居るのか。ということが理解できなかった。
さっきまで俺が居たのは昼間の学校の屋上。
そこから飛び降りた所だったのだが・・・・
「ちょっと邪魔よどいて!!!」
突如叫び声が。
「えっ」
その声に反応した直後、何かが俺にぶつかってきた。
「いてぇな何だよいきなり!!」
「アンタがどかないからでしょ!!どけっつったらどきなさいよ!!」
ぶつかってきた相手を怒鳴りつけると即座に怒鳴り返してきやがった。
声で判断する余裕はなかったが。姿を見ると相手は少女だった。
何やら魔女のような恰好をしている・・・・。何故?
「まさかこれ、異世界転生ってやつか?」
「は?」
「見知らぬ場所に見知らぬ魔女とか絶対異世界じゃん!!やったぜ!!毎日いじめ続けられた現世とおさらばだ!!」
「・・・・頭おかしいんじゃない
はしゃぐ俺の視界には呆れ顔の少女が。
そしてその顔が急に変わり、
俺を横に突き飛ばした。
「いってぇお前ふざけんな何度も
再び怒鳴りつけようとした直後、
少女を何かが襲った。
でかい獣のような何かであった。
「ぐっ!!」
少女は獣を杖で殴打した。
今気が付いたのだが、少女は魔女のような帽子とローブを着用しているだけでなく、いかにもな杖を持っていた。
やはり本物の魔女かもしれない。
だが、それなら魔法を使えば良いのに。
何故殴打した?
「お前、魔女か何かだろ?」
「うっさいわねいいからどっか行きなさい!!」
「わかったけど魔女なら魔法使ってあいつ倒せば」
「うっさいっての!!さっさとどっか行け!!」
凄い剣幕で怒鳴ってくる。むかつくが確かに逃げるべきだろう。
こっちは丸腰である。襲われたらひとたまりもない。
「はいはい・・・・」
突き飛ばされたままの体勢だったことに今更気が付き、立ち上がり、逃げようとしたその時。
何かが落ちているのを見つけた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます