シスター

勝利だギューちゃん

第1話

「お兄ちゃん」


僕には妹がいる。

幻想ではなく、リアルな妹が・・・


正確には、「いた」というべきか・・・


「お兄ちゃん」

いつも、まとわりついていた。

完全なブラコンだな・・・


子供の頃は、仲良かったが、大きくなると、だんだんと離れていく。

「兄弟姉妹は、他人の始まり」とは、よく言ったものだ。


今では、完全にすれ違う。

同じ家にいながら、会うことはまずない。


完全にすれ違っている。

会えなければ、それはそれで寂しい・・・


「お兄ちゃん、久しぶり」

「ああ、300年ぶりだな」

「仙人じゃあるまいし、3週間ぶりだよ」

「似たようなものだろう?」

「全然、違う」


たまのこうした会話も楽しい。


「お兄ちゃん」

「何?」

「キスしてあげようか?」

「俺はお前を女として見ていない」

「私は、お兄ちゃんを男として見てるよ」

「うそつくな」

「本当だよ」


いたずらっぽく笑う妹。」


「わかった。虫よけだな」

「うん。お願い」


こうして、デートに付き添わされる。

こうしているのも、楽しいかもしれないな。


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シスター 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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