幼馴染みの美少女は、NTRされ捨てられていたので拾って癒すことにしました
天風 繋
第1部 幼馴染み編
幼馴染み、拾いました
第1話 幼馴染みを拾った
土砂降りの午後。
クリスマスイブのこの夜。
ホワイトクリスマスには、ならなかったそんな日。
僕は、男友達とドキッ!男だらけのクリスマス会をしてきた。
むなしい・・・。
時刻は、もうすぐ20時。
僕の自宅は、住宅街にある一軒家。
高校に入学すると同時に両親は、海外赴任で日本を離れているため、木造二階建てで寂しい独り暮らしだ。
隣の家には、幼馴染み一家が住んでいるがこちらも高校に入ってからは疎遠になっている。
幼馴染み・・・彼女、藤ヶ崎 冬華は中学の卒業式にもう一人の幼馴染み濱出 徹と恋人関係になった。
流石に、幼馴染み同士が付き合うと僕としてはバツが悪く疎遠になってしまった。
徹の家は、近所にはない。
少しばかし距離があるから会うことはなかった。
冬華には、会う可能性があるのでいつも遅刻ギリギリに登校していた。
彼女とは、同じ高校だ。
この8ヶ月・・・もう9ヶ月か、僕は逃げ続けてきたんだ。
冬華から。
電気もついていない僕の家。
周りは、クリスマスイブということで光が灯っている。
急に、クリぼっちなことを思い出した。
僕は、鍵を出して家へ入ろうとした。が、玄関先にうずくまっている何かがいた。
「冬・・・華?」
ストレートの黒髪が雨に濡れて肌に張り付いている。
「おい、なにがあった!」
「優・・・ちゃん、ごめんね」
そうつぶやいたと思ったら冬華は倒れこんだ。
僕は、慌てて自宅へ入り中に冬華を抱きかかえて入れる。
ああ、もうこれは緊急だ。
「冬華、ごめん」
そうつぶやくと彼女の着替えをする。
変な衝動には駆られるが、いまはそんなことを考えている場合じゃない。
一糸まとわぬ姿にしてしまったが今はそんなこと気にしてられない。
熱めなお湯を風呂桶に入れ、彼女の身体を拭いていく。
吹き終えてたら、次は着替えだ。
もう、おれの服を着させるしかない。
僕のロングTシャツとスラックスを着させると僕の部屋のベッドに毛布と掛け布団をしっかり掛けて寝かせた。
あとは、洗濯か。
とりあえず、干すとこまでやったら。
僕は、リビングのソファーで寝るとしよう。
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