第74話 カクヨムコン9 始動


 先日、カクヨムコン9(第9回カクヨムweb小説コンテスト)の応募要項が発表されました。もう、そういう季節なんですねえ。今回のカクヨムコンがどんなものか、簡単にまとめてみます。

https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_novel_009/detail


応募受付期間 2023年12月1日(金)12:00〜2024年2月1日(木)11:59

読者選考期間 2023年12月1日(金)12:00〜2024年2月8日(木)11:59

中間選考結果 2024年3月頃 発表

最終選考結果 2024年5月頃 発表


応募規定 オリジナル作品、本文10万文字以上。


募集部門

① 異世界ファンタジー部門

  現実ではない異世界を物語の舞台にした、広義のファンタジー小説

② 現代ファンタジー部門

  ライトノベル・新文芸を想定した、現実世界寄りの舞台で非恋愛主題作品

③ 恋愛(ラブロマンス)部門

  主に女性読者を対象とし、「溺愛」「契約結婚」などから生まれる恋愛的な人間ドラマに、新規性のあるオリジナル要素を盛り込んだ恋愛・ラブコメ小説

④ ラブコメ(ライトノベル)部門

  主に男性読者を対象とした、恋愛・ラブコメ要素のある小説

⑤ ライト文芸部門

  大人の女性読者が楽しめる、お仕事/あやかし/アジアンファンタジー(中華風・和風・オリエンタル風など)/西洋ファンタジー/オカルト/ミステリー/グルメ/恋愛などがテーマの、一般文芸に近しい文章・描写のある作品

⑥ ホラー部門

  現実世界をベースにした恐怖体験、極限状況、不条理、怪談、怪異、心霊現象など、読者に恐怖感を与える小説

⑦ エンタメ総合部門

  SF・ミステリー・歴史など、他の応募部門以外のジャンルから広く募集

⑧ カクヨムプロ作家部門

  歴代のカクヨムWeb小説コンテストの大賞・特別賞・ComicWalker漫画賞受賞者、及びカクヨム発の書籍化作家が対象


賞・賞金

〇 大賞 記念品・賞金100万円 KADOKAWAより書籍として出版される予定

〇 特別賞 記念品 KADOKAWAより書籍として出版することを目指す

〇 ComicWalker漫画賞 記念品 漫画作品としてコミカライズしたうえで、KADOKAWAの媒体にて発表することを目指す

〇 映画・映像化賞 記念品 映像作品として発表することを目指す

〇 映画・映像化賞佳作 記念品 映画・映像化賞が選出されなかった場合に選出

〇 最熱狂賞 記念品 Amazonギフトカード5000円

〇 特別審査員賞 記念品 Amazonギフトカード5000円


※ プロ作家部門の賞は割愛。

※ 読者向けの賞も割愛しました。



 


(短編賞)

https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_short_2023/detail


応募規定 オリジナル作品、本文400文字以上1万文字以内。


募集部門

① 短編小説部門

  あらゆるテーマの短編小説

② エッセイ・ノンフィクション部門

  あらゆるテーマの作品を歓迎しますが……(なんやねん。「が」って)


賞・賞金

〇 【短編小説部門】短編賞 記念品 賞金10万円 短編小説部門の短編賞受賞作品は、KADOKAWAが選定した作家により漫画作品としてコミカライズしたうえで、「月刊コミックフラッパー」(掲載号未定)に掲載される予定

〇 【エッセイ・ノンフィクション部門】短編賞 記念品 賞金10万円 エッセイ・ノンフィクション部門の短編賞受賞作品は、選考に参加している編集部のいずれかがコミカライズを検討

〇 短編特別賞 記念品 Amazonギフトカード1万円分

〇 円城塔賞 記念品 Amazonギフトカード1万円分 受賞作品は、「小説 野性時代」(2024年8月号)に掲載される予定

〇 最多読者賞 記念品 Amazonギフトカード5000円分

〇 読者開拓賞 記念品 Amazonギフトカード5000円分




 だいたい例年どおりといったところでしょうか。

 藤光の書く、SF、時代小説なら「エンタメ総合部門」ですね~。書く時間ないですけど(笑)なので、今年はすでにアップしてる旧作をそのまま応募しようと思ってます。新規に☆を集められないのは致命的ですが、祭りには参加しておかないと。


 今年の選考は「エンタメ総合部門」に角川文庫編集部が参加してるんですよ。去年は「ホラー部門」でしたね。なんでやねん! と思ったもんです。一般文芸寄りの作品を書く人は、今年は「エンタメ総合部門」に応募したほうがいいのかもしれません。


 《短編賞》は、なんといっても「円城塔賞」の新設です。

 円城塔さんは、SF読みとしてはある種、特別な人です。

 円城さんはSFでデビューしたSF作家ですが、非SF小説も執筆。「道化師の蝶」という非SF作品で、芥川賞を受賞しました。


 SFが文学の本流として評価されるのは、SF読みの悲願。円城塔さんは、それをなしとげた(受賞作がSFでなかった)未曾有のSF作家です。ただ……。その作風は、ひとことでいって「わけがわからん」です。ダメな芥川賞受賞作の手本(藤光個人の見解です)のような小説で、読者を選びます。


 そんな円城塔さんが、どういうカクヨム作品を選ぶのかすごく楽しみです。「円城塔賞」によって、これもで日の当たらない場所にいた作品がひとつ、注目してもらえることは確実で、そのことには大きな意味があると思います。


 わたしの小説は円城塔的じゃないから「円城塔賞」は微妙だな~。

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