第66話 モテたいという気持ちがわかった

 長い間、女の子にモテたいという気持ちがわからなかった。昨日、ふとそういう「モテたい」気持ちがわかったように感じたので、そのことを書きたいと思う。


 若い頃のわたしは、自分が女の子にモテないと思い込んでいました。女性に対して潔癖でしたしね(結婚した後、自分が色々と女性について勘違いしていたとよく分かりました 笑)。じつはモテないことはなく、自分に自信がない割に、女性に求めるものがたくさんあって積極的になれなかったのでした。告白してフラれたら、もともとちょっとしかない自信が崩壊して再起不能になりそうじゃないですか……ってな男はモテませんよね。


 どうせおれなんか……と、うじうじ考えるうちにその思いをこじらせてしまい。


「モテないんだから仕方ないよな」


と自分で自分のことを騙すことで納得していたみたいです。(意味分かります?)



① モテたいと考えてあれこれと女の子にアピールする。

      ↓

② でも、うまくいかず玉砕。

      ↓

③ 深く傷つき、再起不能。



 こういうルートを辿りたくなかったので、①することをやめたわけです。①がないと②も③もなく、結果として傷つかないわけですからね。



① モテたいと考えてあれこれと女の子にアピールする。

      ↓

②´うまくいって彼女ゲット。



 ②´という結果もありえるし、それが望ましいわけですが、③が嫌すぎて「②´なんてムリムリ」と考えていました。「モテたい」と考えること自体が自分を傷つけるトリガーとなりかねないので、「モテたい」と考えてこなかったんですね~。



 藤光がモテなかった話など、どうでもいいんだよ! とお怒りのあなた。

 そのとおり。どうでもいいですね、こんなこと。


 ただ、昨日ふと思ったんです。


 異性に「モテたい」っていう感覚と、カクヨムで「読まれたい」という感覚は、似ているのでは? いや、ほとんど同じといっていいのでは?


 わたしはカクヨムで書きはじめて7年になりますが、この間、ずーっと「なんとかしてわたしの小説が読まれないものかしら」と考え続けてきました。ハートがもらえるとうれしいし、レビューがつくと一週間は幸せです。


 ――これって女の子にモテている感じと似てるのか?


 モテたことがないので分かりませんが、また読んでもらいたくて、手を変え品を変え、カクヨムに投稿を続ける(続けている)熱意は、まだ異性と付き合ったことのない高校生の熱意に通じるものがあると思うのですが、どうですかね。


 え、むかしからモテモテだったので意味が分かりません? 失礼しました。。。

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