創作意欲とアイデア。
花沢祐介
創作意欲とアイデア。
それはいつも突然やってくる。
いわゆる、創作意欲の高まりというやつだ。
すると何が起きるのか。
そう、普段小さな粒で頭の中を漂っていたアイデアたちが、大雨の後の濁流のように次から次へと押し寄せてくるのだ。
それも我先に形にしてくれと言わんばかりの勢いで、だ。
私はとりあえずそれらをメモ帳に書き留めたり、タイトルと簡単な設定だけを記入した新規小説を保存したりして対応する。
ただし、アイデアや世界観が手元に降りてきたとしても、それらを文章に落とし込むというのは多くの場合非常に困難である。
繰り返しになるが、極めて困難である。
皆さまにおかれましても、そうした経験は幾度もあるのではないだろうか。
きっと、創作をする者にとって永続的な悩ましい問題なのだろう。
そして烈火のごとく燃え盛っていた創作意欲が、ようやく下火になってきた頃。
私のもとに残されているのは物語の取っかかりやコンセプト案、あるいは骨組みを形成するパーツのメモなんかがちらほら。
良いな、ぜひ形にしたいなと思ったアイデアたちが散らばるだけ散らばっている状態。
つまり、そう――ぐちゃぐちゃなのである。
完成させたら面白いだろうな、良い作品になるだろうなと思いつつも、なかなか手が出せないまま時間だけが過ぎていく。
形にできる実力がないのか、はたまた自信がないのか。そもそも形にできるものではなかったのか。
様々な理由はあれど、この残骸たちを見るときが最も何とも言えない気持ちになる。
皆様にもご理解いただけるのではないだろうか。
★★★
「ぐちゃぐちゃ」というテーマを見て真っ先に思い浮かんだのが、自身のワークスペースの小説保存欄とメモ帳でした。
エッセイ・ノンフィクションという形式は初めてでしたが、今回は訪れた衝動のままに、アイデアの濁流に身を預けて書き綴ってみました。
どうか、あたたかい目で見ていただけましたら幸いです。
創作意欲とアイデア。 花沢祐介 @hana_no_youni
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