第2話 誘い

その日わたしは友人と会う約束をしていた。


『一緒に仕事をしないか?』

何を言い出すのか…

『え?』

わたしは目を見開いた。

と同時に

その言葉にとても惹かれた。


『何するの?』

わたしは聞いた。


『カフェ』


『わたし何するの?』


『コーヒーの勉強』

『好きだったよな?コーヒー』

『店、任せたい』

彼は言った。


彼は元同僚で1年先輩。

2年前に会社を辞めて独立し今は経営コンサルタントをしている。

今では従業員をかかえる会社の社長だ。


突然の話に頭が追いつかない。


出来ないと思った。

好きだからと簡単に出来るものではない。

そんなに甘くない。

未知の世界だ…

でも、これはチャンスかも?とも思った。


自分の会社が入っているビルの1Fに空きが出てカフェを作りたいらしい。

彼の話を聞くうちめちゃくちゃ興味が湧いてきた。


『少し考えさせて』

そう言って家へと帰った。


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