切なく儚く、涙まで誘われる想いがするけれど、心地よい余韻が残っています

どこかしら、小説の背景は忘れていた、大好きな鉄道員(ぽっぽや)の映画が偲ばれます。もちろんのこと、登場人物や家族、エピソードは違います。

主人公のふたりには、残された男として何か相通じるものを感じます。
不器用な男だが、人間としての優しさが溢れ出すような……。

こうした世界観が、僕は大好きです。
この小説は、読み終わった後でも、心地よい余韻が残っています。
「ほんとのはなし」でないことを祈っています。