最悪の事態?!
サクラ堂本舗いまい あり 猫部(ΦωΦ)
飛び散るものは…
いつも誠也は整理整頓、理路整然という言葉が好きだ。
実際の生活で少しでも乱れている部分があれば
すぐにでも元の通りに直していく。
外でも家でもピンと背をのばし
毎日洗濯とアイロンを欠かさない。
外見だけでなく部屋の中も、いつもキレイに整理整頓されてる。
玄関の靴、キッチン、リビング全てのものがきちんと収納されている。
本棚に並べられた本は高さ大きさを揃え
シリーズものの本の巻数はきちんと順番に並べられている。
キレイ好きというには誠也の場合は異常なほどに
整理整頓にこだわっている。
変化や複数のことが混在することも嫌いだ。
だがしかし、
今の誠也はそんなことを言っていられないほどの窮地に立っていた。
「えっ?今月からバイトの日数が減るんですか?
えええっそれだけじゃなくて、曜日も変わるって本当ですか?」
誠也は普段の生活が変わることも極端に嫌う。
突然日常が変わることは誠也にとって
最悪の事態というしかない。
ゲームノルマ完了したか?したか?
不意にスマホのアラームが鳴った。
大好きなゲームのノルマ完了しなければならない時間を知らせるアラーム。
「うわっ!今日の分がクリアできてない!やばい!」
でも、バイトが半分以下になったら生活できないんだよ。
早く、、、早くバイト、、、バイト探さなきゃだ!
いや、ゲームも早くやらないとライバルに抜かれる!
バイト!バイト!
いや、ゲーム!ゲーム!
バイト!ゲーム!バイト!ゲーム!
あぁぁぁぁーーーーーっ!
頭を抱えてうずくまる誠也。
混乱する気を紛らわせようと窓際に立った。
ふと見上げた目の前に歪んで置かれていた洗濯ばさみを見つけた。
きちんと並んでいないものが許せない誠也は手を伸ばして取ろうとした瞬間…
誠也の体は宙に浮いて落下していった。
地上にいた人達は落ちてきた誠也を見て口々に言った。
大変だー!
人が落ちてきたぞ!
きゃー!脳がぐちゃぐちゃに飛び散ってる!
最悪の事態?! サクラ堂本舗いまい あり 猫部(ΦωΦ) @hinaiori
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。最悪の事態?!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます