ぐちゃぐちゃな設定

LAYLA

第1話 美人な親友の新しい彼氏

私の親友莉菜は、同性の私から見ても美人で魅力的な子だ。

莉菜はモテるので、告白もナンパも沢山される。


ある日、莉菜が彼氏を紹介したいと言ってきた。他校の子らしく、珍しく莉菜が一目ぼれし告白したそうだ。

「凄いかっこいいから、見て欲しいの!友達も一緒に来るからさ!」と言われた。

私は彼氏を今は別に欲しくないし、男の子に会いたいとも思わないから断ったけど、莉菜がどうしてもと何度も頼んでくるので、仕方なくOKした。


そして、今日は約束の日。

莉菜が「こっちこっち~。」と笑顔で手を振る。

私は莉菜の視線の先を見る…。ん?え?まさか…。

「智樹?」心の中で名前を呼んだ。

智樹も私に気付いた、ちょっと同様している。

その様子を見て「ん?智樹どうしたの?私の友達の香住が可愛いから驚いてるの?」と莉菜は智樹に聞いた。

智樹は笑って「いや、違うよ…。昔の知り合いに似てて…。」と言い訳をしたが、もちろん鋭い莉菜はごまかせない。

莉菜はこっちを向いて「ねぇ?どういうこと?」と聞いてきた。誤魔化すのが面倒に感じたので、場所を移して説明することにした。


「信じてくれるか分からないけど、今から話すこと怒らないで聞いてね?」

「大丈夫よ。私過去の恋愛に嫉妬したりしないから!」

「過去の恋愛と言えばそうなんだけど…。」私は不安を残しつつも話し始めた。

「実は私と智樹はもう15回死に別れているの。1000年前この地の神に運命のつがいと定められたの…でもある時は流行り病で死別、ある時は毒見役を任命され毒見中に死亡、ある時は伯爵夫人と騎士の不実の愛とされ処刑…運命の番と言われたけど、私たちは出会うと早死にするし、幸せは訪れないの。だから今回は生まれ変わりが分かった時、お互い違う人と恋をして人生を謳歌しようと決めたの。」

「そんなぐちゃぐちゃした話信じるわけないでしょ!?」

当然、莉菜は信じてくれなかった。

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