1-1
重い体を起こしてみたけど、今朝は起きるのが憂鬱だった。
今日から夏休みが明けて学校に行かなくては行けないから
学校に行く足が重くずっしりとしていた。僕の知らない場所で知らない人たちで溢れかえっている
今は普通の顔をしていても、僕の喋り方を聞いた人はどうおもうのか
怖いけど行くしかない
先生に案内されて、教室に入るよう言われた
初対面の人は僕の声を聞いた途端変な顔で見られるのが当たり前。。だけどやっぱり怖いし自己紹介が本当に嫌
案の定、先生が自己紹介をするように指示した。僕が自己紹介をすると、、
「ぼ、僕のななっ名前はぁぁは、さっささっさ佐々木んっみっみっなとです。」
やっぱり思うどうりに声が出ないのが悔しい反応が怖い。ふざけてるように見られたり、笑い声が聞こえたりからかい声が聞こえたり、しないだろうか。この学校の子達は僕のこと、僕の声を受け止めて仲良くしてくれるのだろうか。
心の中ではスラスラいえても声に出そうとすると、とにかくっかえてしまう。僕はサ行がつっかえやすいからさが連続で出てくる佐々木は、ほんとに言いずらく、出来ることなら言いたくない
人によっては色んな症状があると聞いたけど、どんな症状でも思いどうりいかないのはとても辛い。
そんなことを考えなが自己紹介をしたが、みんなの反応は想像通りだった。
女子同士が、目を合わせて変なものを見るような目で見てきたり、男子がクスクス笑っていたり、、当たり前だったこの光景がやっぱり苦しかった。
喋れないことを恨みながら、先生に指定された席に着いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます