ぐちゃぐちゃ
影神
逃走
『俺は幽霊何てのは信じない』
定期的にやる心霊番組やホラー映画に。
期待されている感情とは真逆の表情が出た。
いつだってそうだった。
物事を真面に捉える事が出来なかった。
性格が、ひねくれていたんだ。
あの日。
いつもの様に車をぶっ飛ばしていた。
毎日が退屈だった。
だから日常に刺激を求めていた。
糞みてえな職場。
頭のイカれた行政。
ガンッ!!!
強い衝撃が身体に伝わった。
ガゴン、
ガゴン、
それは、強過ぎた日常の刺激だった。
「、、やべえ。」
フロントに付いた血液。
車を停めて、俺は外に出た。
恐る恐る辺りを見る。
周りには、誰も居なかった。
心臓がバクバクと鳴り。
倒れている奴は、ピクリとも動かなかった。
「ハハ、」
俺は車に乗り。
その場から逃げ帰った。
「、、人を。引いち、まったぁ。」
頭に血がのぼり、ハイになっていた。
何故か。それが、たまらなかった。
罪悪感よりも。
自分の高揚感が勝った。
家に帰り鍵を閉める。
シャワーを浴び。
飯を食い。
布団に入った。
それはいつもと何も変わらなかったが。
俺の中の何かが、、
壊れた。
いや。既に壊れていたのかも知れない。
車は山に棄てた。
ニュースでは、俺がやった事件が報道されていた。
「今朝未明。
道路沿いで、女性が倒れているのが発見されました。
女性は頭から血を流し。
遺体となって発見されました。
警察は事件について詳しく調べています。」
外に出て。
まるで何も無かったかの様にする。
人の視線も。後悔も。
俺には全く無かった。
だが。ある夜から。
俺が寝ている時に、何かが入って来た。
ピタッ、、
そして、水が垂れる様な音が。
部屋の中を転々とした。
音のした場所は、何処も濡れてはいなかった。
ピタッ、
次は声が聞こえた。
ヴゥウ、、
ウウ。。
「うるせえ!!」
声は怒鳴ると、静かになった。
俺は、幽霊何てのは信じちゃいない。
目を開けた時。
目の前にぐちゃぐちゃの顔を見るまでは、、
「ユル、サナィ」
ぐちゃぐちゃ 影神 @kagegami
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