脳内、混乱の極み

第1話完結

「ちょっと、そのクッキー、私のよ！食べないでよ！」

いきなり私に向かって怒鳴ってきたのは、我が次男リオン２０歳。

何故に、黒髪でツインおだんごテールで女子中学生のセーラー服を着てるのさ。

リオンの怒鳴り声に、私より先に怒鳴り返した男がいた。

「これは、俺が食べたの！ママは、何にもしてないの！間違えるなよ？」

声の出どころは、我が夫ヒロ。庇ってくれたの？ありがとう。好き。

でもなんで、紋付き袴姿なの？似合い過ぎてて引くんだけど？

「はぁ？ちゃんとママが食べたの見たし。豚みたいにこーやって貪ってたし！」

ガツガツと皿に顔を直接突っ込んで、エサを食べる家畜のマネをするリオン。

私、あんたの目にはそんな風に見えてんの…？ショック！

その言い合いに乱入してきたのは、我が三男ショータ。

「ねぇ！ソレ、俺のなんだけど？」

君はなんで、モビルスーツを着てるのさ…

「私のだし！わけわかんない事言うと、お仕置きするよ？くらえ！ピンクシュガー〇ートアタック！」

どこから出てきた？そのピンク色のスティック。しかも、某セーラー戦士の完コピ振り付きかよっ！お前、男だろうがっ！

「姉ちゃんの攻撃なんか、喰らうわけねぇじゃん（笑）ミノ〇スキー粒子散布！攻撃は無効化だ」

ねぇ…君は、どこまで突き詰めていくのさ。どんだけ好きなんだよ…

「お前ら、うるさい！パパが食べたって、言ってるだろう！二人ともくらえ！滅びの爆裂疾風弾(バースト〇トリーム)‼」

世代かよっ！いや、世代なのか…？それにしてもさぁ…

私、どうしたらよろしい？謂れのない冤罪で家が、家族が崩壊してんだけど？

「「「ママも参戦しろよ！」」」

嘘やろ…いややし…え？なんで？なんで、右手が勝手に霊〇ン溜めてんの？

いやー！せめて、薔薇の鞭に持ち替えさせて～！

…しんどい夢見た…月曜日の朝から、めっちゃ疲れたやん…

なんでこんな夢見たん？私。疲れてんのかな…