野菊の如き君なりき
Bamse_TKE
第1話
ぼくのおじいちゃん:尾形健三が無くなって半年、故人の初盆を迎えようとしていた頃、見慣れない客人が現れた。割と品の良さそうな和服に身を包んだ中年女性が玄関で深々と頭を下げた。その手には小さな菊の花が一輪、大事そうに握られていた。どうやら弔問客のようだ。たまたま家にいたのはぼくひとり、断る理由も無いので上がって頂いた。
ところであなたどなたですか?
玄関で聞くべきであったと後悔しつつ、謎の訪問客を仏間へとお通しした。
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