マルチステータス制度に被害者が多発する世界

@nacotsu

第1話 パターン1(ある二人

男1「ねぇちょっとさぁ」


女1「あぁん?」


男1「今日も3レベル分のSP貯めてきたんだけど一向にステータス増えた気がしないんだぁ」


女1「あぁ今日も指示棒さんに止められてるみたいっすな」


女1「まぁこっちも順調にステータス欄の人間ボイス(少年)取得にSP持ってかれたけどな」


男1「いやまぁその山場すらこっちは見る影無いくらいステータス値がまっさらだけどねぇ」


男1「振られてるだけでも基礎値に影響あるパッシブスキルが乗る分救いはありそうだけどぉ」


女1「こんなことになるんだったらキャラメイクの時に基本職クレリックなんて選ばねぇよ」


女1「最初はクレリックらしい丁寧な口調しててこんなしゃべり方しなかったのにぃ」


女1「なんで会心率上がるパッシブスキルばかりのメイス持ちのショタボの設定になってんだよ!」


男1「そのスキルの補整でか話す言葉も自動変換されてそれっぽい口調に書き換えられてるんだよねぇ」


女1「それもこれもβvarになかった仕様の追加で指示棒専用プレイヤーが追加されたことでなんか知らんが大ヒットしたことにも問題あるかんな」


男1「しかも反対多数を押しきって出して結果売れてしまってるからねぇ」


男1(まぁそれもこれも)


男1(この旅してやっと見つけたこのキャラに接近したのも)


男1(お前のアカウントの指示棒対象キャラが俺ってこといつまでも気づいてくれないからでもあるけどな)


男1(捨てアカでなかっただけでもましだが)


男1(まぁ会ってから知ったことだが

こいつの指示棒がまさか俺とはな)


男1(腹いせに色々と変なボイス付与したかんな)

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