最弱のイモータル~カクヨム版~
kuro
壊れた心の不死者
プロローグ
それは
深い、深い
「……ごめんなさい。今の私にはこれしか
少女はそう言って泣きながら
僕は、大声で
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
これは、原初の記憶。決して消える事のない。名も無き
……そして現代。2000年代の
とあるビルの
「さて、そろそろ来る事かな……」
屋上の扉を見る。瞬間、勢いよく扉は
はぁっ、また
もう、へらへらと笑うのも
「今度こそ
スーツの男の一人がそう
バケモノ、ね……
そう、バケモノ。スーツの男達は皆僕の事を
それは、僕が遥か永い時を生きた正真正銘の
僕は遥か永い時を生き続けてきた。その
さて、そんな僕だが現在拳銃を向けられている。
これは僕の
それが、僕の生き方だった。
しかし、そんな僕の笑顔はやっぱり僕を化物と呼んでいるスーツの男達には不気味に思えたようで。次々と拳銃を構えて発砲した。
拳銃から放たれた弾丸は僕の身体に吸い込まれるように穴を
その間にも、発砲は止まらない。むしろ、彼等には止める気が無い。
この程度の発砲で僕が死ぬ筈が無いと知っているからだ。故に、雨あられと銃弾が撃ち込まれてゆく。
ついに僕はバランスを
……ま、わざとですけどね!
にやりと、僕は最後に
不死者である僕は、ビルから落下した程度で死ぬ筈がない。そんな程度で死ねないのである。
「はっはっはっ、さらばだ‼」
そう言って、僕はそのまま地上まで落下していく。筈だった……
その後、僕ですら予想だに出来ない
『———星の
「……え、何この厨二的展開は?」
言っている場合じゃない。突如空間が
・・・ ・・・ ・・・
其処は、何処かの
「……えっと、あの子は無事召喚出来ましたか?」
「いや、半分失敗した……」
「っ、そんな‼」
男の言葉に、女は
「大丈夫だ、召喚自体は
「王国、アストラル……」
「あの国の国王ならまだ話が分かる筈だ。だったらまだ
「……はい、そうですね」
顔を俯け、
女は男の顔を見上げる。男は女に気を使ってか笑顔を見せている。
「大丈夫だ、今度こそ三人で一緒に……家族一緒に
「……はい、そうですね。いえ、そうね。私達家族で一緒に」
義式場の
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