二人の気持ち

 ここまで来れれば会話が聞こえるはずだ、

おまけに会話出来るアイテムでピンポイント

に音声録画も可能だからついてるゼ!!


(地球に送り込んだ部隊の状況は?、一体ど

うなってる!!、さっさと地球人のデータを

集めこのクリアール星の物に、新しい文化を

築くのだ!!、二隻の宇宙船を奪われただと

!!、何をやっている!!、さっさと奪い返

せ!!)


 地球人のデータだと?、文化が目的か?、

それにしても、二隻の宇宙船の仕業はもしや

ケーンなのか!!、ケーンならやりかねない

な!!、反乱軍も可哀想に、ケーンを敵に回

すんだからな!!、・・・ケーン早く戻って

来いよ。


『おやおやっ!!、何だか急に警備部隊が増

えて来たな!!、何があったらあんなに湧き

上がってくるんだー!!』


『きっと誰かに命令されたんだよ!!、きっ

と!!』


『私は仕方なく警備部隊が出て来た様にしか

見えないんだけど・・・』


『やる気あんのかアイツら!!』

『うんじゃっ!!、このアイテム使うか!!、

このボールは直径10メートル範囲で失神さ

せてしまう代物だ!!、気を付けないと俺た

ちも失神しちゃうから気を付けろよ〜♪、こ

の建物の上に登るぞ・・・、ここまで来れば

大丈夫だ!!、この音波は地面を張る仕組み

だから登っときゃ安心だ!!』


『んじゃっ、これでも食らえ〜ってな!!』


『なんだ!?・・・、コレ!!』

『うわ!!』


 ボワワワ〜ン!!、ビジーッ、ビジーッ!


『ひ〜〜っ!!』


『やっぱすげーな!!、見ろ皆んな失神して

やがるハハハハッ!!、じゃ三隻目頂きにあ

がろうかぁ〜っ』


 こうして三隻目の宇宙船を奪った、これか

らケーンの作戦は何なのか?、この時!!、

聖夜は完全に記憶が戻っていた、しかし戻ら

ないフリをしていた、なぜなのか?、聖夜の

表情は険しかった、その表情を見ていた雫は

とても複雑な感じで聖夜の手を取り、こう言っ

た。


『私達は永遠だよ!!』


 その言葉に救われたのか聖夜の表情に笑み

が見え、こう言い交わした。


『二度と手を離さない!!』

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