58話 休み時間



「ただいまー!」

「おかえりー……」


 今のわたしは無敵だよ。社会学でも数学でも結婚学でもなんでもこい!


「……さっちゃんさんと、なにしてきたの?」

「愛しあってきたんだよ!」

「ぶっ!? や、休み時間にまで……」


 また顔をそむけて鼻を押さえてる……。

 ……ホントに保健室に行ったほうがいいと思う。鼻血が出すぎる病気にかかってるのかもしれない。


「保健室に行ったほうがいいんじゃないの?」

「アリアちゃん達が悪いんだよ……過激すぎるから……」


 過激って……愛しあってる事を言ってるの?

 結婚学を習得してる人にとっては、愛しあう事が鼻血案件なの? なんで?


「はーい、授業を始めるわよー」


 あ、先生が来た……。


「授業が始まるけど、ホントに保健室に行かなくて大丈夫?」

「すぐに落ち着くから……」

「そう?」

「うん、大丈夫」


 ……本人が大丈夫って言うんだから、そっとしておこう。

 わたしは授業に集中しなくちゃいけない。正直いって、気にかけてる余裕はない。

 底辺の成績をトップレベルまであげなくちゃいけないんだから。


 カリ、カリ、カリ……。


 ……うん、順調だよ。サーシャのスリスリのお陰なのか、すごく気分が軽い。難しい問題も、家でサーシャに教えてもえらえると思うとどんどん来いって感じだ。


カラーン……カラーン……カラーン……


「これで終わります。しっかり予習と復習をしておくように」

「「はーい」」


 先生が出て行ったので、わたしは教室を出てサーシャの所に向かう。

 サーシャの周りには3人の先輩がすでにいて、楽しそうにお話をしてる。

 ……ちょっと、悔しいよ。サーシャを笑顔にするのは、わたしの役割なのに……。


「サーシャーーー!!!」

「アリア」


 わたしはサーシャの胸にダイブして抱きついた。

 いい匂いに優しい笑顔……これはわたしだけのものだよ!


「ぐるるるるるる……」

「どうしたのアリア? 威嚇しなくても大丈夫だよ」

「サーシャはわたしだけのものだよね!」

「うん、私はアリアだけのものだよ。だから落ち着こう、ね」


 抱きしめてくれて頬をくっつけてスリスリしてくれる。

 ……優しいよー、いい匂いだよー。


「サーシャ、愛してる」

「うん、私も愛してる」


 愛の確認ができたのですごく落ち着いた。

 周囲の視線はビンビンに感じるけど、いじめや悪口をやってくるわけじゃないみたい……。さすがに、この4人相手にどうこうしようって人はいないよね。

うんうん、よかったよ。先輩達にお礼くらいは言っておこう。


「先輩達、サーシャを守ってくれていてありがとうございます」

「それは構わないんだが……。君たちが結婚したという噂は本当だったのか?」


 モーリス先輩がいまさらなことを聞いてくる。

 ……わたしたちの態度を見てれば一目瞭然だと思うんだけど、気がつかなかったのかな? なら、ハッキリと宣言しておこう。


「はい、結婚しました。サーシャはわたしのお嫁さんです」

「残念だよ。勝負に勝ったら交際を申し込むつもりだったのに」

「「!?」」


 は!? 交際の申し込み!? 

やっぱり、この人はサーシャのことが好きだったんだ!


「気持ち悪いことを言わないで、モーリス。私は今も昔もアリアだけのものだよ。これから先もずっと一生ね。そして、アリアも私だけのものだから、手を出したら許さないよ」

「わかってるさ、絶対に手は出さないよ。君にもアウレーリア君にもね。……だが残念だ。君と僕の優秀な血筋があれば、始祖様に匹敵するような強い獣人が生まれたかもしれないのに……」


 え、好きとじゃかなくて、血筋狙い? 強い子供が欲しいだけ?

 

「だから、気持ち悪いことを言わないで。私がアリア以外と交わる訳ないでしょ。冗談でもそんなこと言わないで、想像しただけで気持ち悪くなるから」

「まじわるって、なに?」


 ちょっと険悪な雰囲気なので、モーリス先輩を助けてあげよう。

 サーシャを助けてくれてるからね、少しは味方してあげるよ。まじわるって意味も知りたいし、わたしに出来ることだったらなんでもやってあげたい。


「今出来ることならやってあげるよ。なんでも言ってみて!」

「「「「……」」」」


 ……みんな無言になったんだけど……。

 4人だけじゃなくて、教室全体が無言になってる。

 サーシャは真っ赤になってるし、モーリス先輩は眼鏡を光らせて遠い目をしてるし、メルネス先輩とフェイルーン先輩は「やれやれ」とか「うふふ……」とか言ってる。


「どうしたの? なんでもやってあげるから言ってみて」

「……交わるは……スリスリすることだよ……」

「じゃあ、やってあげるよ!」


 サーシャに抱きついてスリスリしてあげる。

 まじわるって、スリスリの別の言い方だったんだね。さっきもやったし、何度もやってるんだから照れることないのに……。愛しあうことに場所も時間も関係ないんだよ。


「スリスリスリスリ……」

「……ありがとう、アリア。交われて幸せだったよ。そろそろ時間だから、教室に戻って」

「え、でもまだチャイムが……」


カラーン……カラーン……カラーン……


「あ、丁度時間だったんだね。また後でまじわろうね!」

「うん……」


 まだ顔が赤いけど、照れすぎだよ。

 わたしよりサーシャの方が愛をいっぱい知ってるんだから、堂々としてればいいのに。

 これからも、いっぱいまじわってあげるからね!


「ただいまー!」

「……おかえりー。また愛しあってきたの?」

「うん! まじわってきたよ!」

「ぶほっ!?」


 鼻血が飛び散ったんだけど……。


「ま、ま、まじわるって……。学校で? 本当に、最後まで……」

「うん、最後までまじわってきたよ」


 時間ギリギリの、本当に最後までまじわってきた。

 もっとまじわっていたかったけど、授業は真面目に受けるって決めてるからね。わたしは超優等生になるんだから。


「アリアちゃん、ゴメン。もう無理……。ちょっと保健室に行ってくる……」

「あ、うん。先生には言っとくから、しっかり休んでね」


 鼻血が出過ぎる病気だと思うから出来れば病院に行った方がいいと思うけど、保健委員だし、それぐらいは自分で考えるよね。


「はい、数学の授業を始めますよ……あら?」

「鼻血が出過ぎたみたいで、保健室で休んでくるそうです」

「鼻血の出過ぎ? 大丈夫かしら?」

「大丈夫だと思います。わたしがサーシャとまじわってきたせいだと思いますから、すぐに治まると思います」


 愛しあうってことに敏感に反応しちゃうみたいだったからね。まじわってきたのを想像して鼻血が出たんだと思う。ただのスリスリなのに……。


「……アウレーリアさん。今、なんと言いましたか?」

「え? だから、すぐに治まるって……」

「その前です」

「えっと……まじわってきたせい、ですか?」


 バシッ!!


「!?」 


 教鞭で思いっきり黒板を叩いたのでビックリしたよ……。

 他の生徒は普通に落ち着いてる。先生が教鞭でバシッ! とするのを予想してたみたい。みんな「あーあ……」とか「言っちゃった……」とか言ってる。

 ……そうだった。この先生は行き遅れで結婚学を習得してるんだった。まじわってきたなんて言ったら、嫉妬でまた結婚学を始めてしまう。


「この時間は自習とします。アウレーリアさんは特別授業です。先生と一緒に教室を移動しますよ」

「……はい」


 ……気付くのが遅かったみたい。

 空き教室に移動したわたしは結婚学の授業を受けるはめになった。


「いいですか、子供が出来ると家計が……」


 ホントに結婚学は意味不明だ。

 まじわってただけなのに、子供が生まれた場合の生活を教えられてる。

 ……夫婦の夜の生活とか言われても意味不明だよ。

 夫婦だし、朝も夜も一緒に生活するのが普通だよね? 朝から夜まで、いっぱい愛しあうのが普通の夫婦生活だよね?


「いいですか、このように、子供を作るということは……」


カラーン……カラーン……カラーン……


「ふぅー、時間が全然足りませんね。放課後に補習でも……」

「え?」


 補習? 結婚学の? そんな、成績に全く関係ないことで放課後が潰れるの?

 ……今日はサーシャとお揃いのアクセサリーを買う予定がある。違う日ならまだ許せるけど、今日だけは絶対にヤダ。なんとか補習を回避しないと……。


「あの、先生……」

「なんですか?」

「今日は予定がいっぱいなので、違う日に……」

「予定とは?」

「サーシャとお揃いのアクセサリーを買いに行くんです」

「……授業を延長しましょう。次の授業の先生には後で私が説明しときますので安心しなさい」


 機嫌をそこねたみたい。素直に言うんじゃなかった……。

適当に、お母さんからお使いを頼まれていて……とか言っとけばよかった……。

 うぅ~、休み時間なのに、サーシャに会えないなんて拷問だよ~……。


「いいですか。学生のうちに子供を作ってしまうと……」


 ガラ……。


 結婚学が再開したと思ったら教室の扉があいて、ネルソン先生が入ってきた。


「いましたね、セレーティア先生」

「あら、ネルソン先生。どうかされましたか?」

「今から臨時の職員会議がありますので、すぐに職員室に戻って下さい」

「今から? ……わかりました、すぐに戻ります」


 ……助かった。もう一時間、謎の結婚学が続くかと思ったよ……。


「ではアウレーリアさん、放課後……」

「早くして下さい、貴方が最後なんですから」


 ネルソン先生がセレーティア先生を無理やり引っ張って連れて行った。

 おおー、初めてネルソン先生を尊敬したよ。いつもはわたしをペシペシ叩くだけの厳しい先生なのに、今は救いの神に見える。おかげでサーシャのところに行ける。

ありがとう、ネルソン先生!


「サーシャーーー! お待たせ!」

「来てくれてありがとう、アリア」

「うん! いっぱいまじわろうね!」


 座ってるサーシャの胸に抱きついてスリスリする。

 あーーー、幸せだよ。サーシャもわたしの頭に顔をつけてスリスリしてくれてる。

 

「まじわるって幸せだね、サーシャ」

「うん。ただ、交わるって言い方は人前ではしない方がいいかな。周りもビックリするし、私も恥ずかしいから……」

「え、そうなの?」


 サーシャの顔を見ると、赤くなってちょっと困った表情で周りを見ていた。

……ん? 周り?


「「……」」


 みんなシーンとして、こっちを見ていた。

 ……なに? サーシャをいじめるつもり? させないよ!


「ぐるるるるるる……」

「威嚇しないで大丈夫だよ。みんな、私達が愛しあってるのが珍しいから見てるだけだよ。ほら、この学校で学生結婚してるのは私達だけだから」

「……そっか、そうだね。サーシャの言う通りかもしれないね……」

「うん、そうだよ。だから、交わるって言い方やスリスリは注目されるから控えよう。二人きりの時なら言っていいしやっていいから。その方が特別感あるでしょ? 二人きりの時だけの特別なスリスリ、ね?」

「……二人きりの時だけの特別なスリスリ……」


 ……すごい、流石サーシャだよ。まじわるって言葉やスリスリがすごく特別に感じる! 二人きりで愛しあう時だけの特別なスリスリ……嬉しいよ、すごく愛を感じる!


カラーン……カラーン……カラーン……


「授業が始まるから教室に戻って。昼休みも待ってるから」

「うん!」


 結婚学のせいであまり話せなかったけど、愛が深まったから満足だよ!

 ……ふふふ、嬉しいよ。二人だけの特別なスリスリ。帰ったらいっぱいやってあげよう!


「おかえり、アリアちゃん」

「あ、戻ってきたんだ。大丈夫なの?」


 教室に戻ると、保健室に行っていた友達が戻ってきていた。

 もう鼻血は出てないみたいだけど、早退して病院とか行ったほうがいいんじゃないかな? 


「大丈夫だよ、もう覚悟は決まったから。サっちゃんさんといっぱい愛しあってね。最初から最後までしっかり見届けるから」


 ……目がギラギラしててちょっと怖いよ。

 それに、覚悟が決まったって、なんの覚悟が決まったのかな?

 相変わらず結婚学を習得してる人の考えはよくわからない。話の流れ的に、わたし達の愛しあう姿を見る覚悟決まったってことなのかな?

 せっかく覚悟を決めてもらったのに申し訳ないけど……。


「ゴメンね。サーシャと人前でまじわるはやめたから」

「え? なんで?」

「まじわるって特別なことだからね。人前ではしないことにしたの」

「アリアちゃん達にも、少しは節操が残ってたんだね……」

「でも、家ではいっぱいまじわるつもりだから。二人きりの特別なまじわりをするんだ!」

「残ってなかった……」


 そんなことを話していると先生がきて授業を……。


「先生、遅いね」

「うん」


 先生は来なかった。授業時間はとっくに過ぎてるのにどうしたのかな?


「……そういえば、ネルソン先生が臨時の職員会議とか言ってた気がする」

「へー、何だろうね? サっちゃんさんのことかな?」

「違うと思うけど……」


 サーシャの無実は完全に証明されたはずだ。

 ユリ姉さんがどんな手を使ったかは知らないけど、領政府が捜査? しているので学校はなんにもできないと思う。……ホントになんだろ?

 授業時間が30分は過ぎたころ、担任の先生が戻ってきた。

 ……あれ? 4時間目って生物じゃなかったっけ?


「おまえらー、席に着けー」


 友達同士で盛り上がっていたみんなが席に戻る。


「あー、急なことだが、今日は午後から休校となった。給食が終わったら寄り道せずに帰ること」

「「「やったーーー!」」」


 みんな喜んでる。うん、わたしも嬉しいよ。午後からはずっとサーシャと一緒にいられるから。


「せんせー、休校って何かあったんですかー」


 クラスの子が質問する。


「ホームルームでも説明するが、ついさっき領政府からの連絡があってな。午後からは天気が崩れるそうだ。その為、臨時休校にするようにと通達があった。またホームルームで説明するので、この時間は大人しく自習するように」

「はーい」


 ……天気が崩れる? その程度で臨時休校になるの?

 今日の天気予報は一日快晴だったと思うんだけどな……。

 実際、窓の外を見ると夏らしい青空が広がっている。雲一つなくてまさに快晴って感じ。雨のあの字もない。ここからどうやって休校レベルに天気が崩れるんだろ?


「アリアちゃん、お泊り会の予定決めよう」

「あ、うん」


 ……ま、いいか。

 どんな理由でも午後からの授業がなくなる嬉しいし、サーシャと少しでも一緒にいたいから。

今日はお揃いのアクセサリーも買う予定もしてるんだし、道場に行く時間やノルマの時間に余裕が出来るのは助かる。


「……じゃー、今度の土曜日にお泊り会ね」

「うん」


 最大規模のお泊り会の予定が決まり、給食を食べて下校時間になった。

 

「ホームルームを始めるぞー。さっきも説明したが、今日の授業はこれでお終いだ。天気が崩れるらしいので、寄り道しないで帰ること。わかったか?」

「「「はーーーい」」」


 ……ホントに天気が崩れるの?

 窓の外はいまだに雲一つない快晴だ。こんな状態で天気を理由に臨時休校って信じられない。生徒には教えられない、秘密な理由があるのかな……?


「じゃーねー、また明日」

「うん、じゃーねー」


 ホームルームが終わり、みんな帰宅し始めた。

 わたしはサーシャの教室の前で待機中だ。踊り場で待とうかとも思ったけど、待ちきれなかった。ドアの窓からサーシャを見る。

 ……ふふふ、サーシャが見えるよ。明るくてイタズラっ子のサーシャも可愛いけど、凛々しくて知的なサーシャも可愛いよ。あ、こっち向いた! 笑顔が可愛い!

 サーシャのクラスもホームルームが終わってサーシャが出てくる。


「サーシャーーー!」


 抱きついて胸にスリスリする。

 ……ああ、いい匂いだよ。ずっとスリスリしていたい……あっ……。


「ゴメン! 思わずまじわっちゃった!」


 まじわるのは二人きりの時だけって言うことを忘れてた。


「大丈夫だよ、この程度なら。でも、交わるって言葉は止めようね」

「うん、ありがとう、サーシャ」


 サーシャはやっぱり優しい。許してくれて軽くスリスリしてくれた。

 ……サーシャも我慢してるんだ。わたしも我慢しよう。

 サーシャを恥ずかしがらせるのは嫌だし、下手に注目をあびていじめや陰口がひどくなるのはもっと嫌だ。


「じゃあ帰ろうか、アリア」

「うん……えっと、先輩達とも一緒に帰るの?」

「しばらくはね。ダメ?」

「……サーシャの為に我慢する。いいよ」


 そう、この場にはわたし達の他にモーリス先輩とメルネス先輩、フェイル-ン先輩がいる。他にも、ファンクラブ親衛隊の人達が数人……。

 二人きりの時間が台無しだけど、サーシャをいじめから守る為だと思って我慢しよう……。


「やれやれ、アウレーリア君は嫉妬深いようだね」

「仕方ありませんわ、新婚ですもの」

「私は羨ましいけどね。子供は感情のまま動けるのでとても羨ましいよ」


 ……メルネス先輩も子供ですよね? 外見や言動はそう見えないけど。


「それにしても、天気が理由で臨時休校……何かありそうだね」

「そうですわね。今朝、空から見た限りでは雲一つない晴天でした。雲や鳥たちの様子からも、天気が崩れる様な予兆はありませんでしたわ」


 3人の先輩たちは臨時休校について色々話し合っているけど、話す内容が難しすぎてわたしにはさっぱりだ。……無視しよう。


「ねえ、サーシャ。アクセサリー買ったあとはどうする? やっぱり道場に行く?」

「どうしようか。天気が崩れるって言ってるから、家で大人しくしてた方がいいと思うけど……」

「ホントに崩れるのかな? だって、雲一つない快晴だしありえないよ。せっかくの臨時休校で時間空いたし、どこかに遊びに行く?」

「うーん……」


 サーシャが3人の先輩を見ながら真面目モードで考えこんでる。

 こんなに考えてるってことは、サーシャの言う通り、家で大人しくしてた方がいいのかな? どうせ家でもずっと一緒だし、まじわる時間が増えるのはちょっと嬉しい気がする。


「サーシャ、今日は家で大人しくしてよう。家でいっぱいまじわろうね!」

「う、うん……。でも、勉強もしないとね。学校が早く終わった分、いっぱい教えてあげるよ」

「あ、そうだった。わたしは超優等生を目指すんだった」

「うん、頑張って成績上げようね」

「うん!」


 まじわりたいけど勉強も大事だった。

 わたしの成績は底辺。それをレクルシア入団までにトップレベルにしないとダメなんだ。遊んでる余裕なんてないよね……。


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