第29話:レテンフリート

チャプタ―1

ここは、山のふもとである。

「ピロシキ、ピロシキ、ふふふーん。」

「銛は、毎日、ピロシキだな。」

「毎日って・・・。」

「毎食です。」

「な、何っ?」

「あははははははーっ。はーっ。」

チャプタ―2

ここは、ビルの六階である。

「レプリカとレテティー。」

「何でございますか?」

「御命令を。」

「いつも通りで良い。行け。」

「仰せのままに。」

「それでは。」

レプリカとレテティーは、消えるように去って行った。

チャプタ―3

その頃、私達は、丸太をどかしていた。

「救助人数五人と。」

「重傷者が出なくて良かったな。」

「積み過ぎですね。」

チャプタ―4

ここは、渋谷である。

そこには、レプリカとレテティーが居た。

「今回は、これだな。」

「ネズミねって、クリック、スクロール。」

「そういう事。」

「任せるわ。フフフッ。」

チャプタ―5

その頃、私は、喫茶店でピロシキを食べていた。

「このピロシキ、辛いけど、うまい。」

私は、支払いを済ませてから、外へ出た。

「そろそろ、本部へ戻ろう。」

チャプタ―6

ここは、千駄ヶ谷である。

レプリカとレテティーは、見下しの力を使って、

アォフドレ獣「アォフドレマウス」を誕生させた。

「カチカチッと。」

「アォフドレマウス。行って来い。」

「仰せのままに。」

「チューって、言わないネズミね。」

「ネズミじゃない、マウスだ。」

チャプタ―7

ここは、新池袋である。

アォフドレマウスは、電車の電線をかじっていた。

「しびれるけど、うまいカチカチッ。」

私は、そこを通り掛かった。

「レテンチェンジ。」

私は、偉観救助士 銛に変身した。

「そこまでよ。」

「な、何者だ?」

「破壊から助ける救助士。偉観救助士 銛。任務遂行。」

「ヒトデナシ。」

アォフドレマウスは、十体ものヒトデナシを召喚した。

「アキーッ。」

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

私は、拳や蹴りで、ヒトデナシ達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―8

「喰らえ。突幻衝。スクロールアタック。」

アォフドレマウスは、幻衝力を使って、突進した。

「ウワーッ。」

「前から後ろから、そりゃーっ。」

アォフドレマウスは、その攻撃を繰り返した。

「ウワーッ。どうにかして、停めないと。」

「もう一回だ。それーっ。」

「浮幻衝。」

私は、宙に浮いて、その攻撃を避けきった。

「や、やめーい。ウワーッ。」

アォフドレマウスは、ビルの柱に激突した。

「レテンサーベル。斬幻衝。レテンエーアデスラッシュ。」

私は、アォフドレマウスを一刀両断した。

「ギャーッ。」

アォフドレマウスは、爆発して消え去った。

「任務完了。」

チャプタ―9

そこへ、ティタニィーがやって来た。

「仕方ないわね。破壊の砂。」

ティタニィーは、アォフドレマウスを蘇生し巨大化させた。

「グオーッ。」

「召幻衝。レテンポディダエ。」

私は、召喚したレテンポディダエに飛び乗った。

「銛。カイザーモードだ。」

「カイザーモード。」

私がそう叫ぶと、レテンポディダエは、人型に変形した。

「何て言えば?」

「レテンフリートだ。」

「レテンフリート。」

チャプタ―10

「突幻衝。スクロールアタック。」

アォフドレマウスは、幻衝力を使って、突進した。

「ウワーッ。」

「奴の動きを停めるぞ。」

「どうやって?」

「レテンファングだ。」

「レテンファング。」

私が、そう叫ぶと、レテンフリートは、レテンファングを右手に装着した。

「もう一回、行くぜ。スクロールアタック。」

「拳幻衝。レテンエーアデドライブ。」

レテンフリートは、突進して来たアォフドレマウスに拳を決めた。

「技だけは、クリック出来ないでカチカチ―ッ。」

アォフドレマウスは、爆発して消え去った。

チャプタ―11

ここは、ビルの六階である。

そこには、亥詞とティタニィーが居た。

「レテンフリートか。やりおるな。」

「亥詞様。次は?」

「あの二人に任せておけ。」

「仰せのままに。」

チャプタ―12

ここは、山のふもとである。

「今日も、無事終了。」

「よく怪我人だけで、済んだな。」

「重量オーバーだけは、勘弁を。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る