好きなモノ語り。

天柳李海

【創作】中華モノ(古代)に沼る

 去年(22年)の2月ぐらいから。以前は全く関心がなかった中国(中華モチーフ)の物語やゲームに心惹かれるようになりました。でも全く、というのは言い過ぎかもしれません。己の過去を振り返ってみると、それらに触れていた時期がありました。



 小学生の頃、テレビでやっていた「西遊記」のドラマ。堺正章が孫悟空。多分、これが初めて出会った中国を舞台にしたお話です。

 家に帰って放送を楽しみにしていました。印象的だったのは、孫悟空達が出会う妖怪達……ではなく、日本とは全然違う中国の自然。水墨画の世界と例えられますが、山とか凄いですよね。巨石の森みたいな場所もあるし。スケールも大きい!


 後はファンタジー世界を思わせる華麗な衣装や建築物などなど。異世界を感じていましたね。そういえば、妖怪が住む洞窟の入口や建物に「○○」って看板が付いているのって、中国ならではのような気がします。


 余談ですが三蔵法師役の夏目雅子さんは、本当に綺麗で素敵でした。麗しい外見とは裏腹に、頑固な面や人間の持つ弱さ、悟空との師弟愛も素晴らしかった。

当時は子供故に、すべては理解できなかったこともありましたが、ストーリーにも魅せられました。悪い妖怪達も最後は改心したり、親子愛に満ちていたりして。

 ちょっと記憶があやふやではありますが。子供の頃にこんな素晴らしい作品に出会えて本当に良かったと思っています。そして音楽も良かった。ゴダイゴの「ガンダーラ」は名曲です。


 

 中~高学生の頃は、三国志を読みました。三国志は嵌りますよね。横山光輝氏の漫画も全巻読んだり、リアルタイムでそれがアニメ化されたのを観たり。コーエーのシュミレーションゲームとかね。一通り遊んだりしました。


 三国志で好きなキャラは、やはり諸葛亮孔明さま。

『死せる孔明生ける仲達を走らす』――自分の死後の事もすべて考えて、そこまでして蜀の国を護った孔明さま。これほどの才がある人でも、中国を統一することができなかった。世の無情を感じるというか。三国志演武とごっちゃになっているかもしれませんが、星に祈祷して自分の寿命を延ばすって……! 軍師というのは魔法使いなんですかって思ったこともありました。(そりゃ常人では叶わないはずです)

 しかし、これも天命。ああ、やっぱり無情だなあ。時は有限なんです。

 やりたいことがあるなら、できるうちにしないと本当にできないですね。



 それから後は――ぱったりと。20年ぐらい中国ものから離れていました。

二次創作で同人誌作ったり、仕事が忙しくなってからは、個人サイトでオリジナルの小説とか書いていたりしてました。


 それで……中国文化に興味を再び持ち始めたのは、やはり三国志だった。


 今思い返してみればそうだった。コーエーの「真・三國無双8 empires」を21年の年末に遊んでいたのがきっかけ。こちらのゲームではマイキャラを作ることができるということで、ええ……自創作のキャラをコスプレさせたい(違)ゴホン。そんな不純な動機で遊びました。いや~妄想がはかどって仕方がなかったです。

 最初はマイキャラで中国統一しようと遊んでいましたが、とあるキャラが気になってしまいました。


 それは魏の軍師・郭嘉さま。(あくまでもゲーム内の話です。史実とは別で)

享楽的で酒を飲ませば底なしで。そしてあのなんとも気怠い話し方(ここがツボ)。

丁度、長年書き続けていたオリジナル小説が完結して、次は何を書こうかなと。模索していた頃でした。こちらのゲームをきっかけに、ブロマンスっぽい、中華っぽい話を書きたくなりました。

 ばらしちゃうと、郭嘉さまのような話し方をするキャラも作りました~(滝汗)

 いや~楽しいぞ~形にするぞ~と意気込みまして。

 去年の2月頃からプロット考えて、小説を書き始めました。


 いろいろあって、現在連載休止中~~!


 ダメダメです。

 いろいろ、っていうのがミソです。

 私、昨年人事異動が出て、職場の環境がまるっと変わってしまったのです。

 あの頃に戻りた……戻っても辛いけど……ああ、どっちが良いのかな。

 残業がシャレにならなくて、自分の時間の確保が難しくなりました。


 今ですか? はい。駄文なら書けそうかなと。

 創作を形にするには熱意(エネルギー)がいるのです。でも今はそれが枯渇してしまって。

 まあ、だんだん温かくなってきました。冷たい池の底に沈んで春を待つ魚(いつから魚)も、水面目指して浮上したいものです。


 次はネタ探しで見かけた中国ドラマ「陳情令」について、語りたいと思います。

 いえ、大した内容にはならないでしょうが。



 

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