777ぬいぬい

解剖記録

解剖記録：先月、777体のぬいぐるみがある犯罪者の住んでいた廃墟から見つかりました。

解剖記録ですが、この全てが人間の手足などで作られている事が、今回の調査によって判明しました。

犯人がなぜそんな凶行に出たのかは、未だ不明です。

２解剖記録：先月の解剖記録から追記です。

777体のぬいぐるみがあった場所は地下室なのですが、そこを調べても一つも人間の生体反応はありませんでした。

ぬいぐるみがどこで作られたのか、調べる必要があります。

３解剖記録

見つけました。

日誌

『最近ある噂を聞いた。777体のぬいぐるみを人間で作って、それを祭壇に祀れば、最愛の人間が帰ってくると言う噂だ。半信半疑と言うか、実際のところ全く信じちゃいない。だがやってみる価値はある。どうせ戻ってこないだろうが』

2ページ目

『戻って来た。俺の彼女が戻ってきた。アレは間違いない、俺の彼女だ。一か月に一度777体のぬいぐるみを要求されたが、また彼女と一緒にいられるのなら安いくらいだ』

３ページ目

『明日で遂に777体のぬいぐるみが揃う。まぁもし仮に間に合わなかったとしても、死にはしないだろう。さっさと一人殺さなきゃな』

解剖記録

男の死体をぬいぐるみがあった場所で見つけました。司法解剖の結果、彼の体の中にはぬいぐるみが詰め込まれていました。

計776体のぬいぐるみでした。

これだけの量のぬいぐるみがなぜ彼の体から出てきたのかは、未だ分かっていません。

今回の事件の犯人は、この男と言う事でほぼ確定していますが、まだ何か見過ごしている物があると思われます。引き続き調べます。

「お疲れっす先輩」

「あ、お疲れ。司法解剖の結果はそこに置いといて」

「うーっす」

「……ところで聞きたいんだけど」

「なんすか？」

「貴方、苗字は？」

「佐藤っすよ」

「名前は？」

「月っす」

「そう。……その名前の人間は、去年に亡くなっ

司法解剖でした