第6話 ROCK MANらしい
まぁ、そんなうまい話があるわけないよな。
日本産がっぽり計画は中止となった。
どうやら商売の神様との取り決めで、ショップで買った物を他の人に売ったり、譲る事は禁止らしい。ただ、食材や調理済みの物に限り、食べさせる事は可能らしい。要は、『お金を取るな』ということだ。しかも売られている値段は全て、通常の値段の2倍かかる。高過ぎだろ!
ふと気になって、質問してみた。
「この世界に牛や鶏などの動物は居るのか?」
もし、牛や鶏が居れば、料理を作って売れるかも。
「残念だけど、この世界には動物が存在しないんだ。動物の代わりに、魔物が食材として利用されているんだよ。例えば、さっき話したテイマーの人達が、コカトリスとかレッドブルを使役して、繁殖させたりね。」
なるほどなぁ。それなら、さっき見たウサギみたいな奴も魔物なのか。ただの動物なら殺しずらかったのだが、魔物なら大丈夫そうだな。『郷には郷に従え』と言うもんな。この世界じゃ、手を抜いた瞬間死ぬかもしれないんだ。
コカトリス、絶対強いじゃんか!レッドブルとか、翼を授けてくれないかなぁ。
取り敢えず、商売は無しの方向でいこう。
最後に、気になったこの『ROCK MAN』を押してみようか。
「なあ、これ何で『ROCK MAN』って名前なんだ?色々まずくないか?」
「青い方のロック『ピー』では無いから安心して!押してみたら分かるから!!」
さっきから、『ピー』って音入ってるけど、神にも著作権ってあるのかな?自分で入れてたらバカみたいだけど。
そろそろ、日も落ちてきた為、早く神様との会話を終わらせないとまずそうだ。
『ROCK MAN』を押してみると、そこには化石を掘ったり、削ったりする為の道具や化石や卵から恐竜を復元、孵化等をする装置があった。
「自分で化石を掘らなきゃいけないのか、削るのとか難しそうだなぁ。」
初期装備と言えばいいのか、最低限の道具は無料で貸し出ししてくれるらしい。
「なるほど!!『ROCK MAN』って、発掘者とかの意味合いで付けられたのか。」
「他にも、『ワークマン』を参考にしたよ!!」
まさかの『ワークマン』だった。まぁ、ほとんど同じようなものか。
後、『ピー』が入って無かったぞ今!『ワークマン』は大丈夫なのか?
まずい、日が完全に落ちてしまう。魔物が蔓延る森を、一人で夜を明かさなきゃいけなくなる。せめて、恐竜が傍に居て欲しい。
「今の所持金で、即戦力になる恐竜を買わなければ!!」
「大丈夫だよ!最初だけだけど、この恐竜のうち一匹を無料でプレゼントするから!!」
そう言って映し出された画面には、3匹の恐竜が映し出されていた。
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