第5話 スキル確認らしい
驚きのあまり声が出なかった。
絶滅した存在を召喚する。それも、憧れだった者をだ。
「それって、全ての恐竜を召喚できるのか?」
「そうだよ!!でも、注意して欲しいのは召喚できる恐竜は、卵から孵化した恐竜か、化石から復元した恐竜しか召喚できないからね!」
「まてまて⁉もしかして、恐竜の卵と化石を手に入れないといけないのか?そんなの持ってないぞ?」
「大丈夫!そのための『ショップ』スキルだよ!!試しに『ショップ』スキルをタッチしてみて?」
取り敢えず言われた通りにタッチしてみた。すると画面が二つに分かれ、片方に神様の画面、もう一つがショップの画面になった。何故か神様がドヤ顔をしている。ちょっとムカつく。
ショップの画面はこんな感じに表示されている。
ー-------------------------------------
恐竜マート
所持金 5白金貨6金貨73銀貨44銅貨
・恐竜化石
・恐竜の卵
・サドル
・ROCK MAN
・食料
・日用品
ー-------------------------------------
「どうだい凄いだろ!!恐竜関係の物以外にも、少しは元の世界の物も買えるようにしたんだよ!!」
未だにドヤ顔をしているが、その前に説明して欲しい。
「まず、この所持金ってなんだ?どこからのお金だ?
「あー、それはね!前の世界で君が持っていた全財産を、こちらの世界の通貨にしたんだ!一応、取り出すことも出来るよ!」
物を買う機会がほとんど無かった為、自分の貯金も正確には覚えてはいないが、それなりに持っていたように思う。
その後、貨幣価値について聞いたところ、銅貨1枚=100円、銀貨1枚=1000円、金貨1枚=10万円、白金貨1枚=100万円らしい。という事は大体、567万7400円ってことか。
説明が終わった後、それぞれの店?テナント?を見ていく。
説明された通り、恐竜化石と恐竜の卵には全ての恐竜の物が揃っていた。ただ、安い物でも白金貨2枚は必要な為、簡単には買えない。
次はサドルを押してみた。サドルは恐竜の大きさによって値段が大きく変わり、オプションでバックや座席を増やせるらしい。トリケラトプスやステゴサウルスに取り付ければ、大きな荷物等も運べるかもしれない。
一番気になる店は飛ばして、食料や日用品の部分を調べる。
食料の欄には、ジャガイモやネギなどの食材の他、かつ丼やすき焼き等、調理済みの物まで買えるみたいだ。
日用品の欄は、タオルや歯ブラシ、シャンプー等生活に不自由無く暮らせそうだ。何より聞いた話だと、この世界は異世界定番の中世ぐらいの文明らしい。これなら、日本産のシャンプーや料理を売れば、大儲け出来そうだ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます