第11話「余計なお世話」

根元に復讐したその日の夜。

俺は現在

某焼き肉店の目の前に来ていた。

理由はこの店の店主である

"応実(おうみ)"への復讐のためである。


なぜ俺がこの男に復讐を

しようとしているのかというと

それはこの男が

今から1ヶ月程前に

ここのアルバイトの面接に来た俺を

面接もせずに帰らせたからだ。

ちなみに俺が帰らされた理由は

約束してた面接時間に

5分遅刻したからである。

これだけ聞いてると

店主何も悪くないじゃんと

思う方もいるだろう。

だから詳しく説明させてもらう。


この男は遅刻した俺を

ただ帰らせたワケじゃない。

ネチネチネチネチ説教した挙げ句に

帰らせたのだ。

ホントゴミだろう?ふざけんなカス。

焼き肉店の店主なんていう

負け犬の底辺が

未来ある高校生に偉そうに説教かますなんてよ。

これは万死に値する行為だっつの。

ていうか5分の遅刻くらい笑って許せよ

あのクソボケ店主。

死ねアホカスゴミ、ていうか殺す。

いや、やっぱ殺すのはマズイ。


つーワケで店内入ります。

営業時間過ぎてるけど

多分店主はまだ残ってると思います。

ちなみに入ろうとしたら

正面扉は鍵掛かってたので

俺はチート"すり抜け"を使って

中へと入りました。


(応実!応実!チ◯カス応実!)


中に入り軽快なステップを踏みつつ

店主の応実がいると思われる

事務室を探す俺。

そして事務室の扉を見つけ

そこを開ける俺。

開けたらPC作業中だった

クソボケ応実と目が合う俺。

すると

「こんなところで何してるんだ

どうやって入った」と言い

俺の元へと近づいて来る底辺。


「うるせぇ!!!!」


バキャッ!!!


俺は近づいて来た底辺の顔面を

"4割程度の力"で殴ってやった。

(現在の俺はチートで強化状態なので

本気で殴ったら頭が消し飛ぶため。)


ドシャッ


「ぐはっ……!!」


床に倒れる底辺。


「よぉ、応実さん

1ヶ月ぶりくらいだなぁ~」


「………だ、誰なんだ君は!?」


「面接遅刻して

アンタに帰らされた者だよ」


「………!あの時の………!」


「へへ、思い出したか

つーワケで

あん時の復讐させてもらうわ」


「ふ、復讐!?

私は何も恨まれるような事は

してないぞ!!」


「いいや!!したね!!

説教したろ!!遅刻した俺に!!」


「それは遅刻した君が

悪いからだろ!!

少しは自分の行いを

反省したらどうだ!!」


「うるせぇバカ!!

普通にあそこは

"遅刻➡️帰らせる"でよかっただろ!!

何でわざわざ説教なんてしたんだよ!!」


「そ、それは

社会に出た時の

君のためを思って……!」


「きっしょ!!!

余計なお世話だわボケ!!!」

というワケで復讐します

チートON"ハゲ"、チートON"全裸"

チートON"デブ"、チートON"究極ワキガ"

チートON"勃◯不全"、チートON"老眼"

チートON"身長150cm"チートON"水虫"

チートON"年収200万円"」


応実は一気に醜い人間となった。


「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!

何だこれはぁぁぁぁぁぁ!?

こんなスペックじゃ

結婚できないぃぃぃぃぃぃぃ!!!」


「ふ~、満足したわ!

じゃあな!」


ブオンッ


復讐に満足した俺は瞬間移動で

最愛の寧々が待っている

自宅へと帰った。


「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!

元に戻してくれぇぇぇぇぇぇ!!!」





その後日、俺はテレビを見ていたら

衝撃なニュースが流れてきた。

なんと応実が逮捕されたのだ。

逮捕理由は職場の

20代の女性従業員に対する

猥褻行為だった。

しかもコイツ10年前にも

同じ様な事をやって捕まってたらしい。

所謂前科持ちってやつだ。

俺はこのニュースを見た時

心の底からざまぁと思った。

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